理科生態系生物

とくに覚えておきたい「生物分布の法則」4選!ベルクマンやアレンなどについて現役講師がわかりやすく解説します

2.アレンの法則

アレンの法則は、「恒温動物では、同種でも寒冷な地域に生息する個体ほど体の突出部が小さくなる傾向がある」という内容の法則です。”突出部”というのは、耳や鼻、腕や脚を指します。

「寒いところにいるものほど小さな耳や鼻をもち、暑い地方のものは耳や鼻が大きくなる」という傾向です。

この法則も、やはり”体の表面積と体温の維持の関係”で説明されます。突出部が大きくなるほど体表面積が増加しますから、熱が奪われやすくなりますよね。反対に、低緯度の熱帯域などでは、大きな突出部をもっている方が体を冷やすのに有利です。

アレンの法則は1877年にアメリカのジョエル・アサフ・アレンによって発表されました。

この法則と、先述のベルクマンの法則はどちらも「体の表面積と体温の維持の関係」に関するものですよね。両者の法則をひとつにまとめて、ベルクマン・アレンの法則とよぶこともあります。

3.グロージャーの法則

グロージャーの法則「恒温動物では、寒冷かつ乾燥した地域に生息する個体が、同種の温暖かつ湿潤な地域に生息するものよりも明るい色調になる傾向がある」という内容の法則です。

「肌や毛、羽毛などが、寒く乾いたところにいるものほど明るい(白っぽい)色。暑く湿ったところほど色が暗くなる」ということですね。

image by iStockphoto

肌や毛、羽毛などの明暗を左右する要因の一つがメラニン色素です。メラニン色素が多いものほど、体色は暗くなります。

暑く湿ったところに住むものは、強い日差しや病原体から体を守るため、より多くのメラニン色素をつくる…その結果、このような傾向になるのではないか、と説明されているんです。

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