
その2「別嬪」
「別嬪」(べっぴん)とは、江戸時代に東海道にある宿場の割烹が、お店のウナギ料理を宣伝するために「頗(すこぶる)別品」と看板に書いたのが由来となっています。その料理が有名になったことで「別品」という言葉も使われるようになったのです。当初は男女区別なく使われていました。その後、「別嬪」と書くようになり、明治時代になってから美しい女性を指す言葉となったのです。話し言葉として日常会話でよく使われ、「あの子は別嬪さんだ」などと言います。
その3「大和撫子」
「大和撫子」(やまとなでしこ)は、「美しい日本人女性」の意味です。容姿が美しいだけではなく、しとやかで、清楚でおくゆかしく、男性を立てるような気働きのある女性のことを言います。あるいは、か弱さの中にもりんとしたところがある女性のことを言うのです。ナデシコの花の美しさがその由来となっています。女性のサッカー日本代表のことを「なでしこジャパン」などと言いますね。
「佳人」の対義語は?
「佳人」の対義語は何でしょうか。
その1「ぶす」
「ぶす」は「容姿が劣ること」を意味する俗語です。通常、ひらがなやカタカナで書きます。一般的には女性に対して使われますが、関西では男性に対しても使われることがあるのです。話し言葉で使われるることが多く、「実物は写真よりぶすだな」などと使います。
「附子」と漢字で書く場合は、トリカブトの毒の意味になるのです。もともと「ぶす」は、漢字で「附子」と書き、トリカブトの毒の意味でした。これを飲むと、神経が麻痺して無表情になったことから「無表情」のことを「附子」と言うようになりました。それが変化して醜いもののことを言うようになったのです。また、トリカブトの毒を題材にした狂言にも「附子」という演目があります。
その2「不細工」
「不細工」(ぶさきく)は、「見た目が劣ること」の意味です。もともとは、できの悪い工芸品という意味で使われていました。それが転じて、できがわるいもの全体のことを言うようになり、容姿についても言われるようになったのです。「不細工な格好をして出かけるな」などと言います。
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