
その2「律する」
「律する」とは、一定のレベルを保つように管理することです。「自己を律する」であれば、自分をコントロールし、衝動や欲求を意志の力で管理すること。
自らを厳しく監視する「律する」と、あやまちをしないように自らを抑える「慎む」は、どちらもある意味自虐的なイメージ。自分は良くあるべきという姿勢が共通点といえます。
その3「自粛する」
「自粛する」とは、良くないと思われる言動を自分の側から控えることです。良くない言動を控えることはすなわち「慎む」ことであるため、言い換えが可能。「活動を自粛する」は「活動を慎む」とほぼ同じ意味ですね。
「自粛する」の特徴は、他人の目を気にしてそうした、という状況でよく使われることです。本当はしたいことをわざわざ自分の方から控えるのは、やはり他人からの圧力を感じてのことなのでしょう。
「慎む」の対義語は?
「慎む」の対義語には「度を越す」があげられます。
「度を越す」
「度を越す」とは、ちょうど良い適切な具合でやめずにやりすぎることです。「慎む」は失敗しないように控えることですから、意味合いとしては真逆といえます。
「あんたの態度は度を越してるよ」といったら、「あんたの態度の悪さは許せる範囲を越えてるよ」という感じでしょうか。「度を越えて飲んじゃった」の場合は「適量を越えて飲みすぎちゃった」という感じですね。
「be careful」
「careful」は「注意深い」という意味です。「慎む」には「失敗のないように慎重にする」という意味があるため、イメージ的にもつながりますね。
「慎む」をあらわす英文は、状況に応じて「be careful」以外にもあるのです。例文で確認してみましょう。
\次のページで「「慎む」を使いこなそう」を解説!/