
「聡い」の対義語は?
続いては「聡い」の対義語に触れていきます。
「愚か」
賢いの対義語でもある「愚か」です。これは1.系統の意味の対義語ですね。2.系統の対義語はどのように考えられるでしょうか。単純に考えれば「のろい」となります。細かな修飾を加えなくとも、文中で有機的に結びついて「聡い」の反対と捉えられるでしょう。
「聡い」の英訳は?

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最後は「聡い」の英訳です。あとひと踏ん張り、しっかりついてきてください。個々でも2系統に分けて説明していきます。まずは1.の「賢い」系統の意味から見ていきましょう。
その1「clever」
まずは「cliver」です。よく似た意味の単語で「smart」もあります。どちらも「賢い」という意味では共通。しかしニュアンスが全く違うのです。例文を見ながら、その違いを考えていきましょう。
1. He is clever because he can understand book’s contents just by reading it once.
2. He is smart. So,he got ahead soon.
さて、2つの例文の意味を捉えることができたでしょうか。この例文はかなり優しい例文なので理解しやすかったと思います。さっそく内容から2つの「聡い」の違いを見ていきましょう。
1.の英文は「学習能力がある、理解力がある」といった意味です。どちらかというと勉強向きの単語ですね。実は「clever」は子供に対して使う英単語です。英語の世界では、大人に対して使うと皮肉っているように聞こえてしまいます。悪気がなくとも失礼と受け取られてしまうため、気を付けたい単語ですね。
2.のsmartは「仕事上賢い」といった意味になります。仕事の速度が速い、頭が切れて説明が分かりやすい、評価されているといった意味を包括しているのです。当然大人に対して使える単語ですよ。しっかり使い分けていきましょう。
その2「sharp」
こちらは2.「感覚が鋭い」という意味になります。こちらは子供向け・大人向けといった意味はありませんのでどちらに対して使っても構いません。物理的には針のような「尖っている」という意味ですが、比ゆ的には敏感であるという意味に変わるのですね。

さて、ここまで伊勢から類語・対義語・英訳の説明をしてもらった。
英訳では伊勢が「clever」・「smart」・「sharp」という3つの英単語を挙げてくれた。しかし、賢いという意味を持つ英単語は他にもたくさんある。俺からはそれを紹介しよう。まずは「wise」だ。これは思慮深い、博識なといった意味だ。俗語的には偉そうというニュアンスも持つ。「bright」も「clever」同様に子供に対しての賢いという意味だ。これには明るいという意味もある。「sensible」は分別のあるという意味だが、感じやすいという意味も持つ。「聡い」にも通じる意味だな。最後は「inteligence」だ。これは名詞で、判断力、理解力、知能、聡明といった意味を持つ。
さて、俺からの話はここまでとして最後に伊勢に締めてもらおう。伊勢頼んだぞ。
「聡い」を使いこなそう
この記事では桜木先生と一緒に「聡い」の世界をのぞいてきました。最後にポイントの確認です。1.聡いの意味。2.聡いの使い方。3.聡いの類語と対義語。4.聡いの英訳。5.cleverとsmartの違い。さてすべて答えられましたか。答えられなかったところは本文に立ち戻って見直しておきましょう。
言葉は意味や読みだけでなく漢字にも注意しておきましょう。類語で取り上げた「敏い」という言葉、執筆中に気が付きましたが予測変換では出てきませんでした。スマートフォンやインターネットが出回った現代社会で、言葉や漢字を学ぶ意義は変換では扱われない言葉をすくうことにあると思います。皆さんも、これを機に言葉や漢字をしっかり学んでいきましょう。