この記事では「聡い」について解説する。

端的に言えば聡いの意味は「賢い」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

聡いとは言い難い、読書家ライター伊勢を呼んです。一緒に「聡い」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/伊勢雄真

理工学部に所属する現役大学生。読書が好きで自然科学分野から人文学・社会科学まで幅広く読む。
読書で培った様々な知識と理系の勉強で養った論理的思考力で、みなさんを「聡い」の奥深い世界に誘おう。

「聡い」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは、桜木先生と一緒に「聡い」の世界をのぞいてみましょう。

「聡い」の意味は?

まずは「聡い」の辞書的な意味を調べていきます。以下が国語辞典記載の意味です。

1.理解・判断が的確で早い。賢い。
2.感覚が鋭い。敏感だ。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「聡い」

読み方は「さとい」です。2方面の意味から構成されています。1つは1.のような「状況に対して反応が速いさま」。もう1方面は「物事に対して反応しやすいさま」といった意味になります。

続いて、漢字に着目しましょう。耳が部首となります。つくりは総のつくりと一緒、つまり音を表していますね。このつくりには、「神経を集める」、「集中する」といった意味があります。よって、耳に神経を集める様子から敏感という意味が生じました。更に、耳に神経が集まっていることで、会話の内容をよく聞くことに繋がり、それが判断力や理解力が速いという意味に繋がったのです。

「聡い」の使い方・例文

続いては、「聡い」の使い方を見ていきます。次の例文をご覧ください。

\次のページで「「聡い」の類義語は?違いは?」を解説!/

1.あなたは理解が速くて頭もよく回転する。なんて聡い人なのだろう。

2.選考会では聡い人材を採用することが重要だ。
3.ささいな事柄にもよく気が付く。聡い人がいる様子だ。

3つの例文を紹介しました。イメージをつかむことができたでしょうか。

聡いには2方面の意味があるとお話ししましたが、1.と2.は密接な繋がりがあり、その分類をすることは困難です。3つの例文のうち、1.と2.は確かに「賢い」といった意味になります。しかし、3.の例文に関しては「ささいな事柄によく気が付くほど敏感」と捉えても「ささいな事柄によく気が付くほど賢い」と捉えても差し支えないです。よって、「聡い」の意味はあいまい、グレーゾーンなところもあると思って、きっちり分けて考える必要はありません

「聡い」の類義語は?違いは?

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ここからは「聡い」の類語を見ていきます。桜木先生には「賢い」の類語を教わりましたが、ここでは「聡い」の意味をより反映した「理解が速く的確」というニュアンスの賢いの類語を中心に説明しましょう。更に、敏感だといった意味の類語も紹介もするので、頭を整理してしっかり考えてってください!

その1「敏い」

まずは「敏い」です。「はしこい」と読みます。難しい字ですね。読みや意味と合わせて漢字もしっかりインプットしておきましょう。

これは1.の「賢い」という意味合いの単語です。鋭いも同じ系統の類語に当たります。「敏い」は速さを、「鋭い」は的確さを強く表していますね。文章ごとに「どこに力点を置きたいか」に注意しながら使い分けることがポイントとなりますので、意識してください。

その2「敏感」

これはそのまま2.系統の「感覚が鋭い」という意味になります。類語というより、まったく同じ意味の「同義語」と言えるでしょう。文章を書く際に同じ単語を繰り返し使うと、しつこく芸がないように感じます。このようなときは同義語で書き換えると、より繊細で読みやすい文章になるのです。

\次のページで「「聡い」の対義語は?」を解説!/

「聡い」の対義語は?

続いては「聡い」の対義語に触れていきます。

「愚か」

賢いの対義語でもある「愚か」です。これは1.系統の意味の対義語ですね。2.系統の対義語はどのように考えられるでしょうか。単純に考えれば「のろい」となります。細かな修飾を加えなくとも、文中で有機的に結びついて「聡い」の反対と捉えられるでしょう。

「聡い」の英訳は?

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最後は「聡い」の英訳です。あとひと踏ん張り、しっかりついてきてください。個々でも2系統に分けて説明していきます。まずは1.の「賢い」系統の意味から見ていきましょう。

その1「clever」

まずは「cliver」です。よく似た意味の単語で「smart」もあります。どちらも「賢い」という意味では共通。しかしニュアンスが全く違うのです。例文を見ながら、その違いを考えていきましょう。

1. He is clever because he can understand book's contents just by reading it once.

2. He is smart. So,he got ahead soon.

 

さて、2つの例文の意味を捉えることができたでしょうか。この例文はかなり優しい例文なので理解しやすかったと思います。さっそく内容から2つの「聡い」の違いを見ていきましょう。

1.の英文は「学習能力がある、理解力がある」といった意味です。どちらかというと勉強向きの単語ですね。実は「clever」は子供に対して使う英単語です。英語の世界では、大人に対して使うと皮肉っているように聞こえてしまいます。悪気がなくとも失礼と受け取られてしまうため、気を付けたい単語ですね。

2.のsmartは「仕事上賢い」といった意味になります。仕事の速度が速い、頭が切れて説明が分かりやすい、評価されているといった意味を包括しているのです。当然大人に対して使える単語ですよ。しっかり使い分けていきましょう。

その2「sharp」

こちらは2.「感覚が鋭い」という意味になります。こちらは子供向け・大人向けといった意味はありませんのでどちらに対して使っても構いません。物理的には針のような「尖っている」という意味ですが、比ゆ的には敏感であるという意味に変わるのですね。

「聡い」を使いこなそう

この記事では桜木先生と一緒に「聡い」の世界をのぞいてきました。最後にポイントの確認です。1.聡いの意味。2.聡いの使い方。3.聡いの類語と対義語。4.聡いの英訳。5.cleverとsmartの違い。さてすべて答えられましたか。答えられなかったところは本文に立ち戻って見直しておきましょう。

言葉は意味や読みだけでなく漢字にも注意しておきましょう。類語で取り上げた「敏い」という言葉、執筆中に気が付きましたが予測変換では出てきませんでした。スマートフォンやインターネットが出回った現代社会で、言葉や漢字を学ぶ意義は変換では扱われない言葉をすくうことにあると思います。皆さんも、これを機に言葉や漢字をしっかり学んでいきましょう。

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国語言葉の意味

「聡い」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターがわかりやすく解説!

この記事では「聡い」について解説する。

端的に言えば聡いの意味は「賢い」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

聡いとは言い難い、読書家ライター伊勢を呼んです。一緒に「聡い」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/伊勢雄真

理工学部に所属する現役大学生。読書が好きで自然科学分野から人文学・社会科学まで幅広く読む。
読書で培った様々な知識と理系の勉強で養った論理的思考力で、みなさんを「聡い」の奥深い世界に誘おう。

「聡い」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは、桜木先生と一緒に「聡い」の世界をのぞいてみましょう。

「聡い」の意味は?

まずは「聡い」の辞書的な意味を調べていきます。以下が国語辞典記載の意味です。

1.理解・判断が的確で早い。賢い。
2.感覚が鋭い。敏感だ。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「聡い」

読み方は「さとい」です。2方面の意味から構成されています。1つは1.のような「状況に対して反応が速いさま」。もう1方面は「物事に対して反応しやすいさま」といった意味になります。

続いて、漢字に着目しましょう。耳が部首となります。つくりは総のつくりと一緒、つまり音を表していますね。このつくりには、「神経を集める」、「集中する」といった意味があります。よって、耳に神経を集める様子から敏感という意味が生じました。更に、耳に神経が集まっていることで、会話の内容をよく聞くことに繋がり、それが判断力や理解力が速いという意味に繋がったのです。

「聡い」の使い方・例文

続いては、「聡い」の使い方を見ていきます。次の例文をご覧ください。

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