この記事では「詳らか」について解説する。「詳らか」は意味合い的にはそれほど難しくない。ただ予備知識なしで正しく読むのは難しく、そのせいで難しそうというイメージを持たれがちです。改まっていて固い表現というイメージも抱かれがちです。元建築系企業社員、現言葉大好きライターのsasaiを呼んです。一緒に「詳らか」の意味や使い方、類義語などを見ていきます。

ライター/sasai

元会社員の現役フリーライター。言葉が好きで文章が好き。読むのも書くのも大好きで、海外小説からビジネス書まで何でも読む本の虫。こだわりをもって言葉の解説をしていく。

「詳らか」ってどういう意味?

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「詳らか」の意味は以下の通りです。

くわしいさま。物事の細かいところまではっきりしているさま。

出典:Weblio辞書「詳らか 意味」

「詳らか」は「細部に至るまではっきりしていて詳しい」という意味です。他の意味は持っておらず、内容としては実にシンプルな言葉と言えるでしょう。品詞としては形容動詞であるため、実際に使う際は「である」を繋げて完結させたり、「詳らかな○○」というように詳らかである対象を繋げたりします。

それほど難しい言葉ではないため知識レベルとしては標準程度ですが、より伝わりやすい類義語が多いため、相対的に出番が少なく知名度が低くなってしまう言葉です。

「詳らか」ってどう読むの?

「詳らか」は「つまびらか」と読みます。「詳」の部分が「つまび」と読まれ、「詳らか」の「らか」は送り仮名です。難読とまでは言えなくとも、予備知識なしでいきなり読むのは難しいでしょう。なお、「詳」と書いて「つまび」と読むのは「詳らか」という使われ方のときだけです。

まれに「詳らか」を知らない人が、誤字を疑うこともあります。使用の際は、可能であれば読み方をどこかに書き添えておくとよち親切です。

\次のページで「「詳らか」の漢字について」を解説!/

「詳らか」の漢字について

「詳らか」の「詳」とは、「詳しい」という漢字と同様です。「詳細」などの言葉にも使用されているため、「詳らか」という言葉を知らなかったとしても、漢字から意味を推測するのは難しくないでしょう。ただし、なまじ漢字が同様であるため余計に「詳しい」などの言葉に置き換えられがちな言葉でもあります。

ちなみに「詳」という漢字について調べると、読み方として「つまびらか」が出てくるため、読み方がわからなくなったら漢字だけでも検索してみましょう。

「詳らか」の使い方とは?

「詳らか」は以下のように使用します。

1.この件に関してはより「詳らか」な説明が欲しい。
2.ずいぶん話をしたが、母はとうとう「詳らか」なことを打ち明けてはくれなかった。
3.配布された資料は、「詳らか」ではあったものの見やすさに欠けていた。

上記のトピックで説明したとおり、「~だ/である」や「~な○○」と続くケースが多いです。使い方に戸惑った場合は、「詳らか」にあたる部分を「詳しい/詳しくは」などに一度置き換えるとわかりやすいでしょう。また、実際に使用する場合、人に伝わりやすいという意味では「詳しい」と表現した方がスムーズなのは確かです。状況によって使い分けてください。

「詳らか」の歴史は古い?

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「詳らか」は昔からある言葉であり、古典や漢文の世界でまれに見受けられます。意味合いとしては現在と同様「詳しいことを表すさま」のままですが、読み方や漢字はやや異なっているため、何もかも現在と同様だと考えてはいけません。

\次のページで「古典における「詳らか」」を解説!/

古典における「詳らか」

古典における「詳らか」は基本的に現在と同様であり、大きな違いは無いと捉えて良いでしょう。異なっている点はどこかというと、漢字と読み方にバリエーションがあるという所です。

まず漢字は「詳らか」とも書きますが、「審らか」とも書きます。「審判(しんぱん)」などの「審」の字であり、現代の日本で通常は「つまび」とは読まない点は「詳」の字と同じです。また、読み方については「つまびらか」だけでなく「つまひらか」とも読みます。時系列としてはそもそも元々「つまひらか」と呼ばれており、段々と読みやすさが重視されていった結果「つまびらか」として現在定着しているのです。

漢文にも「詳らか」があるの?

漢文の世界にも「詳らか」という言葉はあります。そもそも前後関係で言うと漢文の世界が一番最初であり、「審らか」の方の漢字でも多数見受けられているのです。読み方は「つばひらか」であり、日本に渡ってからこれが「つまひらか」に。そして次第に「つまびらか」になっていきました。意味合いは漢文でも変わらず、「詳しいさま」になります。

このように知ると現在の「詳らか」ときわめて似ている印象を受けるかもしれませんが、実際に試験の場で「審らか(つばひらか)」と出されると戸惑う人も多いです。リスクを減らすためにも、いろいろなことを知りましょう。

「詳らか」の類義語は?

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「詳らか」の類義語は、広義のものも含めるとかなりの範囲の言葉が該当し、非常に数が増えます。本記事では「詳しい」「詳しくする」という意味に絞り紹介しましょう。

「詳細/詳しい/事細かい」などの類義単語

「詳らか」の類義語は、単語として「詳細/詳しい/事細かい/細かい/仔細/明細」などがあります。類義語としては「詳」よりも「細」の字が入る単語の方が多いです。いずれも「詳しいこと/細かいこと」を示す単語が多く、「細かい部分まで明らかなこと」という意味を持つ言葉が該当しています。

「詳しくする」という意味の言い回し

上記のトピックでは「詳しい」という意味の言葉に焦点を当てましたが、「元々詳しくなかったものをこれから詳しくする」という意味の言い回しも多数あります。一例ですが、「明らかにする/丸裸にする/全容を明らかにする/全貌を突き止める」などがそれに該当する言い回しです。

さらに意味を広げて「発見する/見つける」などの言葉も「詳らか」の類義語とみなす場合もありますが、「発見する」などの言葉からは「詳しい」というニュアンスが完全になくなっているため、やや不適切な傾向もあります。

「詳らか」の持つ語感について

「詳らか」という言葉は「詳しい/詳細」という意味であり、生活に対しては馴染みのある言葉です。「詳らかにする」とは「明らかにする」と同義語であり、こちらもまた生活に対して出番の多い言葉になります。しかし意味は同じでも、「詳らか」とは語感が異なることがわかるでしょうか。「詳らか」は聞いた感じが柔らかく、責め立てたり追及したりするようなニュアンスがそれだけでやや薄くなります。

学習の上では言葉に対して、つい意味だけを追ってしまう場合も多いです。しかし言葉は聞いた感じや話した感じも大きく周りに作用するため、そういった点も踏まえて言葉を選べればより深く言葉に親しめるでしょう。

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難しそうでいて難しくない!「詳らか」の意味や使い方・類義語などを言葉大好きライターがわかりやすく解説!

この記事では「詳らか」について解説する。「詳らか」は意味合い的にはそれほど難しくない。ただ予備知識なしで正しく読むのは難しく、そのせいで難しそうというイメージを持たれがちです。改まっていて固い表現というイメージも抱かれがちです。元建築系企業社員、現言葉大好きライターのsasaiを呼んです。一緒に「詳らか」の意味や使い方、類義語などを見ていきます。

ライター/sasai

元会社員の現役フリーライター。言葉が好きで文章が好き。読むのも書くのも大好きで、海外小説からビジネス書まで何でも読む本の虫。こだわりをもって言葉の解説をしていく。

「詳らか」ってどういう意味?

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「詳らか」の意味は以下の通りです。

くわしいさま。物事の細かいところまではっきりしているさま。

出典:Weblio辞書「詳らか 意味」

「詳らか」は「細部に至るまではっきりしていて詳しい」という意味です。他の意味は持っておらず、内容としては実にシンプルな言葉と言えるでしょう。品詞としては形容動詞であるため、実際に使う際は「である」を繋げて完結させたり、「詳らかな○○」というように詳らかである対象を繋げたりします。

それほど難しい言葉ではないため知識レベルとしては標準程度ですが、より伝わりやすい類義語が多いため、相対的に出番が少なく知名度が低くなってしまう言葉です。

「詳らか」ってどう読むの?

「詳らか」は「つまびらか」と読みます。「詳」の部分が「つまび」と読まれ、「詳らか」の「らか」は送り仮名です。難読とまでは言えなくとも、予備知識なしでいきなり読むのは難しいでしょう。なお、「詳」と書いて「つまび」と読むのは「詳らか」という使われ方のときだけです。

まれに「詳らか」を知らない人が、誤字を疑うこともあります。使用の際は、可能であれば読み方をどこかに書き添えておくとよち親切です。

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