
その2「狐疑」
2つ目は「こぎ」と読む熟語を紹介します。こちらも「懐疑」と同じく、平たく言うと「疑う」という意味です。
「狐疑」の意味は「相手が悪意を持っているのではと疑うこと」と定義されています。「相手」となっていますので、先ほど紹介した「猜疑」と同じように、対象が人に限定されているところが、「懐疑」との違いです。
ちなみにこの「狐疑」という表現は「狐疑逡巡」という四字熟語でよく用いられます。四字熟語となる場合は「疑ってためらうさま」という意味になりますので、こちらも合わせて覚えておきましょう。
「懐疑」の対義語は?
「疑いをもつ」という意味の「懐疑」の反対は「信じる」という意味になりますね。具体的にはどんな対義語が存在するでしょうか。今回は「懐疑」の対義語として挙げられる2つの言葉を紹介しますので、確認してみてください。
その1「確信」
普段からよく耳にする「確信」は「信じて疑わないこと」という意味です。「何かに対して疑いを持つ」という意味の「懐疑」の対義語・反対語としてぴったりの表現だと言えます。
「確信」も「懐疑」と同じように「確信的」「確信を持つ」といった別の言葉との組み合わせが可能な表現です。漢字を書く際に「確心」と書いてしまう間違いが多いので、注意しましょう。
その2「盲信」
もう1つは「盲信」という言葉です。こちらも「確信」と同じように「信じる」という表現ですが、使える場面は「確信」よりも限定的になります。
「盲目」などに使われる「盲」という漢字から連想できるように「わけもわからずに信じ込む」という意味です。「確信」のように、何か信じる根拠があるわけではなく、「理由もないのに何かを信じ込んでしまう」ような状況で使われます。
「疑いをもつ」という意味である「懐疑」とは真逆の意味であることに加え、「確信」との違いも合わせて覚えておきましょう。
「懐疑」は英語で「skeptical」
「懐疑」に対応する英単語として挙げられるのが「skeptical」という形容詞の単語です。「be skeptical about〜」で「〜について懐疑する、疑う」という意味になります。他にも「have doubts about〜」で、同じように「〜について疑いを持つ」と表現することも可能です。
以下に例文を紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
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