
「懐疑」の使い方・例文
「懐疑」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.「メディアから発信される情報は、積極的に懐疑するべきだ。」
2.「矛盾の多い容疑者の供述に対して、警察は懐疑的な姿勢を見せている。」
3.「新しいワクチンの効果については、世間から懐疑の目が向けられている。」
名詞表現であるため、動詞にする場合は「懐疑する」という形になります。別の名詞を修飾するために「懐疑的」という表現になることも多いです。何らかの事象や考え方、価値観に対し批判的な見方を持ち、疑念がある場合に使用することができます。
他にも「懐疑の目を持つ」「懐疑心を持つ」というように、他の言葉とセットにするなど、柔軟に使用することができるので、文脈に応じて適切な表現ができるようにしましょう。

「懐疑」は柔軟に使用できる分、「懐疑的」「懐疑心」などの派生語が多く存在するということだな。使う文脈に合わせて適切な表現になるよう心がけることが大切だ。
ここからは、より正しく「懐疑」という言葉を使いこなすポイントを説明していくぞ。
「懐疑」の類義語は?違いは?

「懐疑」は「疑いを持つ」という意味ですので、類義語も多く存在します。ここではその中でも、ニュアンスの微妙な違いに注意が必要なものを紹介していきますので、ぜひチェックしてください。
その1「猜疑」
「さいぎ」と読むこちらの熟語です。「懐疑」と同じように、何かを疑うという意味で使われます。では、「懐疑」との違いはどこにあるのでしょうか。具体的に確認していきましょう。
疑う対象が幅広い「懐疑」に対し、「猜疑」の意味は「相手を信用せず、何か自分に不利になるようなことをするのではと疑う」と定義されています。つまり「猜疑」は「人に対して」用いられ、さらに「自分の利害にかかわること」に限定されているということです。
「懐疑」よりも「猜疑」の方が使われる場面が限定されますので、この違いを覚えておきましょう。
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