この記事では「会得」について解説する。

端的に言えば会得の意味は「理解する」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

今回は広報担当者としての経験を持つライター「井上 樹」を呼んです。一緒に「会得」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/井上 樹

“広報担当者”としての顔を併せ持つライター。「単語の意味レベルでも、誤った情報は発信しない」をモットーにしている。今回は「会得」について分かりやすく解説していく。

「会得」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「会得」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「会得」の意味は?

「会得」には、次のような意味があります。

物事の意味を十分理解して自分のものとすること。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「会得」

「会得」は「えとく」と読みます。冒頭で桜木さんが説明したように「理解する」という意味を持ち、かつ「自分のものにする」というニュアンスがある言葉です。

新しいことを知るだけではなく、その知識やスキル、コツなどを自分で使いこなせるようになって初めて「会得」という表現が用いられます。

例えば、スポーツの技術や仕事に関する知識などは、身に付けるためにはある程度の努力が必要ですよね。それらが自分のものになったときに「会得」という言葉が使われます。

「会得」の具体的な使い方は、後で例文を紹介しますね。

「会得」の語源は?

次に「会得」の語源を確認しておきましょう。

会得に使われている「会」という字は、文字通りの「会う」という意味の他に「知る、悟る」という意味があるんです。そして「得」には「手に入れる」という意味があるので、2つが合わさった会得は「知ったことを手に入れる」という意味合いを持つようになりました。

そこから「理解して自分のものにする」という意味になったわけですね。

「会得」の使い方・例文

会得は「何かを自分のものにする」というニュアンスがあると紹介しましたが、実際にはどんな使われ方をするのでしょうか。以下の例文を見ながら、「会得」の使い方を理解していきましょう。

\次のページで「「会得」の類義語は?違いは?」を解説!/

1.毎日練習したおかげで、なんとか車の運転方法を会得することができた。

2.こっそりと練習していたフォークボールの投げ方をついに会得した。

3.彼は運動神経が良いので、すぐにゴルフのコツを会得していた。

「会得」を使うのは、その方法や技術を身に付けるのが「初めて」という場合に多く見られます。例文1のような、一般的にも知られているようなものだけでなく、例文2のような特定の分野のスキルや技術を自分のものにした際にも使われる表現です。

また、方法や技術そのものではありませんが、例文3のように、物事のコツや要領を身に付けたときも「会得」が使われます。

いずれにせよ、知識や技術などを完全に自分のものにできた場合に使われる言葉なので、前後の文脈に気を付けて使うようにしましょう。

「会得」の類義語は?違いは?

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会得にはどんな類義語があるのでしょうか。一緒に確認していきましょう。

その1「習得」

「習得」は「習って覚える」という意味の言葉です。文字通り第三者から習うことで、知識や技術を身に付けるというニュアンスがあります。また、「習得」は「習う」という自分の行動を表現できるのも特徴の1つです。

パソコン講座を受けたおかげで、仕事に活きるスキルを習得できた。

その2「体得」

「体得」は「体」という字が使われていることからもわかるように、「体験を通して知る」という意味があり、会得と同様に、「自分のものにする」というニュアンスを持つ言葉です。会得との違いは、体得は自分の体験に基づくという意味合いが強い点にあります。

\次のページで「その3「修得」」を解説!/

2年間の留学のおかげで、しっかりと英語を体得することができた。

その3「修得」

「修得」は「学んで会得する」という意味があり、主に勉強することで学問や技術を身に付けるときに使われる言葉です。

「修得」は学ぶというニュアンスが強く、会得には学び以外の経験なども物事を理解する方法として含まれるという違いがあります。

無事に卒業に必要な単位を修得することができた。

「会得」の対義語は?

次に、会得の対義語にはどんな言葉があるか考えてみましょう。以下で具体的に見ていきますね。

その1「生得」

「生得」は「生まれながらにしてそういう性質を持っていること」という意味があります。会得は、一定の努力を経て後から身に付けるというニュアンスがあるので、「生まれながら」という意味合いをもつ生得は対義語になるわけですね。

その2「アンラーニング」

「アンラーニング」は「既にある知識や習慣を捨てること」という意味の言葉です。

これまでの経験で得たもの捨て去って改めて学ぶ、というニュアンスがありますが、あくまで「捨てる」という意味合いなので、「身に付ける」という会得とは反対の意味になります。

「会得」の英訳は?

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最後に、会得を英訳するとどんな表現になるのかをご紹介しますね。

\次のページで「その1「comprehend」」を解説!/

その1「comprehend」

英単語の「comprehend」には「理解する」という意味があり、今回の会得と同じような意味やニュアンスを持ちます。ビジネスシーンでも使える丁寧な言い回しです。

もう少し砕けた表現としては「understand」も似たような意味合いがあるので、一緒に覚えておきましょう。

その2「learn」

「learn」は「学んで知識や技術を得る」という意味です。会得同様に、「自分のものにする」というニュアンスがあります。「学ぶ」と聞くと「study」が思い浮かぶかもしれません。しかし、studyは勉強している状態を表す言葉で、「身に付ける」という意味合いはないので、注意が必要です。

最後に、それぞれの英語の例文を一つずつご紹介して、今回の会得についての解説を終わりますね。

She comprehended a lot of computer skills.
(彼女はたくさんのパソコンスキルを会得した。)

I learned English used in business.
(ビジネスシーンで使われる英語を会得することができた。)

「会得」を使いこなそう

この記事では「会得」の意味・使い方・類語などを説明しました。

会得は「理解する」という意味を持ち、「自分のものにする」というニュアンスがあることがわかりましたね。「身に付ける」と言い換えることもでき、使える場面は非常に多いのでぜひ覚えておきましょう。

ただし、今回説明したように、似たような表現の類義語が多い言葉です。身に付ける方法や過程に細かい違いがあるので、それぞれのニュアンスをしっかりと理解して、「会得」を使いこなしましょう。

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国語言葉の意味

「会得」の意味や使い方は?例文や類語を広報担当者ライターがわかりやすく解説!

この記事では「会得」について解説する。

端的に言えば会得の意味は「理解する」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

今回は広報担当者としての経験を持つライター「井上 樹」を呼んです。一緒に「会得」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/井上 樹

“広報担当者”としての顔を併せ持つライター。「単語の意味レベルでも、誤った情報は発信しない」をモットーにしている。今回は「会得」について分かりやすく解説していく。

「会得」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「会得」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「会得」の意味は?

「会得」には、次のような意味があります。

物事の意味を十分理解して自分のものとすること。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「会得」

「会得」は「えとく」と読みます。冒頭で桜木さんが説明したように「理解する」という意味を持ち、かつ「自分のものにする」というニュアンスがある言葉です。

新しいことを知るだけではなく、その知識やスキル、コツなどを自分で使いこなせるようになって初めて「会得」という表現が用いられます。

例えば、スポーツの技術や仕事に関する知識などは、身に付けるためにはある程度の努力が必要ですよね。それらが自分のものになったときに「会得」という言葉が使われます。

「会得」の具体的な使い方は、後で例文を紹介しますね。

「会得」の語源は?

次に「会得」の語源を確認しておきましょう。

会得に使われている「会」という字は、文字通りの「会う」という意味の他に「知る、悟る」という意味があるんです。そして「得」には「手に入れる」という意味があるので、2つが合わさった会得は「知ったことを手に入れる」という意味合いを持つようになりました。

そこから「理解して自分のものにする」という意味になったわけですね。

「会得」の使い方・例文

会得は「何かを自分のものにする」というニュアンスがあると紹介しましたが、実際にはどんな使われ方をするのでしょうか。以下の例文を見ながら、「会得」の使い方を理解していきましょう。

\次のページで「「会得」の類義語は?違いは?」を解説!/

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