

端的に言えば会得の意味は「理解する」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
今回は広報担当者としての経験を持つライター「井上 樹」を呼んだ。一緒に「会得」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/井上 樹
“広報担当者”としての顔を併せ持つライター。「単語の意味レベルでも、誤った情報は発信しない」をモットーにしている。今回は「会得」について分かりやすく解説していく。
「会得」の意味は?
「会得」には、次のような意味があります。
物事の意味を十分理解して自分のものとすること。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「会得」
「会得」は「えとく」と読みます。冒頭で桜木さんが説明したように「理解する」という意味を持ち、かつ「自分のものにする」というニュアンスがある言葉です。
新しいことを知るだけではなく、その知識やスキル、コツなどを自分で使いこなせるようになって初めて「会得」という表現が用いられます。
例えば、スポーツの技術や仕事に関する知識などは、身に付けるためにはある程度の努力が必要ですよね。それらが自分のものになったときに「会得」という言葉が使われます。
「会得」の具体的な使い方は、後で例文を紹介しますね。
「会得」の語源は?
次に「会得」の語源を確認しておきましょう。
会得に使われている「会」という字は、文字通りの「会う」という意味の他に「知る、悟る」という意味があるんです。そして「得」には「手に入れる」という意味があるので、2つが合わさった会得は「知ったことを手に入れる」という意味合いを持つようになりました。
そこから「理解して自分のものにする」という意味になったわけですね。
「会得」の使い方・例文
会得は「何かを自分のものにする」というニュアンスがあると紹介しましたが、実際にはどんな使われ方をするのでしょうか。以下の例文を見ながら、「会得」の使い方を理解していきましょう。
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