この記事では「桎梏」という言葉を解説する。
読めたらすごい難読漢字「桎梏」は「しっこく」と読み、「束縛」の意味になる…って「そくばく」は読めるよな?まあ漢字は読むのも書くのも難しいし、意味や使い方をしっかり確認しよう。「桎梏」を使いこなせるようになったら語彙力アップ間違いなしです。
今回、語学系主婦ライターの小島ヨウを呼んです。一緒に「桎梏」を説明していく。 

ライター/小島 ヨウ

言葉の使い方、漢字の意味に興味を持ち、辞典で調べまくるアナログ主婦ライター。分かりやすく、読みやすい文章を心がけている。

「桎梏」の意味・使い方

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「桎梏」は漢字検定1級レベルの難読漢字です。会話など話し言葉ではあまりなじみがないように思われますが、小説のタイトル、文書・ゲーム・漫画など幅広く使われています。読めない書けない意味が分からない熟語「桎梏」をくわしく解説していきますね。

「桎梏」の意味

それでは辞書で意味を調べます。

《「桎」は足かせ、「梏」は手かせの意》人の行動を厳しく制限して自由を束縛するもの。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「桎梏」しっーこく より

「桎」は「足かせ」で罪人の足にはめる刑具のこと。転じて「足かせ」は何かをするのに邪魔になるもの、足手まといの意味を持ちます。「梏」は「手かせ」。罪人の手にはめて自由を奪う道具のことで「手錠」がイメージしやすいでしょう。漢字としてはしばる・つなぐという意味もあります。

この二つがセットになった「桎梏」は実際に動けない刑具を付けているのではなく、足と手を道具で固定されたように自由に動けない様の比ゆ的表現です。

「桎梏」の語源

「桎」の漢字は「木」と「至」。「至」はぴったりとどく意で、すきまなく足に食い込む足かせの意味になりました。「梏」は「木」と「牛」+「口」=「告」の原字です。「告」はきっちりつける意なのでしばりつけて動けなくする手かせの意味。漢字を逆にした「梏桎(こくしつ)」でも同じ意味です。

ちなみに「枷(かせ)」は「首かせ」のことでした。それが転じて、手や足にはめて自由をうばう刑具の総称となっています。

\次のページで「「桎梏」の使い方・例文」を解説!/

「桎梏」の使い方・例文

意味が分かったので、使って確認しましょう。

・厳しい上下関係や生活ルールが桎梏となった彼女は安価な学生寮を退いた。
・彼は定時制の学校に通っている。父の会社が倒産、借金が桎梏だった。
・母が再婚、新しい家族を桎梏と思う彼は早く独立したいと努力した。

その人の自由を妨げているもの、いろいろありますが「桎梏」または「桎梏になる」と使われます。とらわれ続ける苦痛が刑罰のように思うから「桎梏」と表現をするのでしょう。意味に「厳しく」という形容詞があるように、自由のない状態がその人にとって深刻で重大なことだと伝わってきます。

「桎梏」の類義語とは

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それでは自由をうばわれた状態を別の言葉で表現してみましょう。

「束縛(そくばく)」:自由を奪うこと

辞書で調べた意味にもある「束縛」とはまとめてしばること、思考・行動を制限して自由をうばうことです。恋愛や親子関係など、相手が愛しいがゆえに行動を制限しようとすることも「束縛」と表現します。強すぎる独占欲、支配欲は相手が離れる原因になりかねません。「浮気が心配な彼女は彼を束縛した」「厳しい母の束縛から抜け出したくて、彼女は都会の大学に進学した」と使います。

「拘束(こうそく)」:自由を制限すること

「拘」はとらえる意味で、「拘束」はとらえてつなぎ、自由に行動できないようにすることです。「事件の犯人が拘束された」は実際に捕まって肉体的な自由が奪われています。また「売れっ子芸能人の彼女は時間に拘束されている」は「仕事」や「スケジュール」にとらわれ不自由です。例文のように実際の肉体的なものと制約義務的なもの、「拘束」は2つのタイプで使われます。

\次のページで「「桎梏」の対義語は何だろう」を解説!/

「桎梏」の対義語は何だろう

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それでは「手かせ足かせ」の反対の意味になる言葉を探ってみましょう。行動制限をなくすこと、自分が思うがままに行動できることの表現をご紹介します。

「解放」:解き放って自由になること

体や心の「束縛」や「拘束」から解き放たれて思うがままに行動できることが「解放」です。「合格して受験勉強から解放された」「保護者から離れた一人暮らしは解放感がある」と使われます。

「自由」:思うままにふるまうこと

「自由」は自分の意のままに行動できること・勝手気ままなこと・法律の範囲内で許される行為などをいいます。例文は「自由に過ごせる一人旅が好きだ」「言論の自由があるが、何を言ったり書いたりしてもいいわけではない」などです。

「自由」といっても制限があり、人それぞれ解釈が違うでしょう。「自由」とはどうゆうことかと問われると難しいものです。

「桎梏」を英訳してみよう

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それでは「桎梏」を英語でどう表現するのかみていきましょう。直訳的なら「fetter」で足かせ、「in fetters」でとらわれの身。また、「shackle(s)」は 手かせ足かせ拘束する意味。どちらも実際の拘束具としても、束縛・拘束の比ゆ的表現としても有効です。

ここではネクタイのタイ、しばる意味の「tie」を使った「tie down」という表現をご紹介します。

\次のページで「「tie down」:しばりつける」を解説!/

「tie down」:しばりつける

「tie」は結びつける・しばる・束縛の意味です。「tie down」で束縛する、拘束するの訳となり、実際にひもなどでしばられているのではなく比ゆ的表現で使われます。例文で確認しましょう。

・He ties her down because of love.
(愛ゆえに彼は彼女を束縛する)
・She is tied down with her baby all day.
(彼女は一日中乳児の面倒を見ている)
・I don’t want to be tied down by a company.
(私は会社にしばられたくない)

「桎梏」あえて使って表現力を豊かに

この記事では「桎梏」の意味・使い方・類語などを説明しました。意味は厳しく自由を制限すること、類義語は「束縛」、対義語は「解放」、英訳は「tie down」などを使うことが分かりましたね。

普段使いしない、なかなかに難しい言葉ですが、束縛よりも厳しい刑罰のように苦しいものと理解していただき。文書で見かけたときは、その人物の状態、この言葉を選んで使った筆者の狙いなどを探ってみるのも一興ですよ。

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国語言葉の意味

難読漢字「桎梏」は「手かせ足かせ」!くわしい意味や使い方・類語を語学系主婦ライターがわかりやすく解説

この記事では「桎梏」という言葉を解説する。
読めたらすごい難読漢字「桎梏」は「しっこく」と読み、「束縛」の意味になる…って「そくばく」は読めるよな?まあ漢字は読むのも書くのも難しいし、意味や使い方をしっかり確認しよう。「桎梏」を使いこなせるようになったら語彙力アップ間違いなしです。
今回、語学系主婦ライターの小島ヨウを呼んです。一緒に「桎梏」を説明していく。 

ライター/小島 ヨウ

言葉の使い方、漢字の意味に興味を持ち、辞典で調べまくるアナログ主婦ライター。分かりやすく、読みやすい文章を心がけている。

「桎梏」の意味・使い方

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「桎梏」は漢字検定1級レベルの難読漢字です。会話など話し言葉ではあまりなじみがないように思われますが、小説のタイトル、文書・ゲーム・漫画など幅広く使われています。読めない書けない意味が分からない熟語「桎梏」をくわしく解説していきますね。

「桎梏」の意味

それでは辞書で意味を調べます。

《「桎」は足かせ、「梏」は手かせの意》人の行動を厳しく制限して自由を束縛するもの。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「桎梏」しっーこく より

「桎」は「足かせ」で罪人の足にはめる刑具のこと。転じて「足かせ」は何かをするのに邪魔になるもの、足手まといの意味を持ちます。「梏」は「手かせ」。罪人の手にはめて自由を奪う道具のことで「手錠」がイメージしやすいでしょう。漢字としてはしばる・つなぐという意味もあります。

この二つがセットになった「桎梏」は実際に動けない刑具を付けているのではなく、足と手を道具で固定されたように自由に動けない様の比ゆ的表現です。

「桎梏」の語源

「桎」の漢字は「木」と「至」。「至」はぴったりとどく意で、すきまなく足に食い込む足かせの意味になりました。「梏」は「木」と「牛」+「口」=「告」の原字です。「告」はきっちりつける意なのでしばりつけて動けなくする手かせの意味。漢字を逆にした「梏桎(こくしつ)」でも同じ意味です。

ちなみに「枷(かせ)」は「首かせ」のことでした。それが転じて、手や足にはめて自由をうばう刑具の総称となっています。

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