国語言葉の意味

難読漢字「桎梏」は「手かせ足かせ」!くわしい意味や使い方・類語を語学系主婦ライターがわかりやすく解説

よぉ、桜木建二だ。この記事では「桎梏」という言葉を解説する。
読めたらすごい難読漢字「桎梏」は「しっこく」と読み、「束縛」の意味になる…って「そくばく」は読めるよな?まあ漢字は読むのも書くのも難しいし、意味や使い方をしっかり確認しよう。「桎梏」を使いこなせるようになったら語彙力アップ間違いなしだぞ。
今回、語学系主婦ライターの小島ヨウを呼んだ。一緒に「桎梏」を説明していく。 

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/小島 ヨウ

言葉の使い方、漢字の意味に興味を持ち、辞典で調べまくるアナログ主婦ライター。分かりやすく、読みやすい文章を心がけている。

「桎梏」の意味・使い方

image by iStockphoto

「桎梏」は漢字検定1級レベルの難読漢字です。会話など話し言葉ではあまりなじみがないように思われますが、小説のタイトル、文書・ゲーム・漫画など幅広く使われています。読めない書けない意味が分からない熟語「桎梏」をくわしく解説していきますね。

「桎梏」の意味

それでは辞書で意味を調べます。

《「桎」は足かせ、「梏」は手かせの意》人の行動を厳しく制限して自由を束縛するもの。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「桎梏」しっーこく より

「桎」は「足かせ」で罪人の足にはめる刑具のこと。転じて「足かせ」は何かをするのに邪魔になるもの、足手まといの意味を持ちます。「梏」は「手かせ」。罪人の手にはめて自由を奪う道具のことで「手錠」がイメージしやすいでしょう。漢字としてはしばる・つなぐという意味もあります。

この二つがセットになった「桎梏」は実際に動けない刑具を付けているのではなく、足と手を道具で固定されたように自由に動けない様の比ゆ的表現です。

「桎梏」の語源

「桎」の漢字は「木」と「至」。「至」はぴったりとどく意で、すきまなく足に食い込む足かせの意味になりました。「梏」は「木」と「牛」+「口」=「告」の原字です。「告」はきっちりつける意なのでしばりつけて動けなくする手かせの意味。漢字を逆にした「梏桎(こくしつ)」でも同じ意味です。

ちなみに「枷(かせ)」は「首かせ」のことでした。それが転じて、手や足にはめて自由をうばう刑具の総称となっています。

\次のページで「「桎梏」の使い方・例文」を解説!/

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