
その2「アンテナを張り巡らす」
「アンテナを張り巡らす」には「必要な情報を素早く手に入れる環境を作ること」の他に「物事の動向を常に確認し見守ること」といった意味があります。「意に介する」には「心にかける」だとか「気を揉む」といった意味もあるので、少々大げさにはなりますがある意味周りを「気にする」という意味では似ていると言えるでしょう。
「意に介する」の対義語は?
「意に介する」は否定形で用いられることが多いので、その対義語は言い換えれば「意に介さない」の類義語であるとも言えるでしょう。今回はそういった言葉の中からいくつかご紹介します。
その1「しれっと」
「しれっと」には「~する」なとどいった表現で「平然としている」だったり「素知らぬふりをしている」といった意味があります。ややネガティブなニュアンスもあり、そういった点から見ても「意に介さない」といった表現と通じるところがあるでしょう。
ちなみに現在では広く使われる「しれっと」ですが、もともと九州地方の方言です。またあまり使われることはありませんが、あえて漢字で書くならば「痴れっと」や「白れっと」というふうな表記になります。
その2「事も無げに」
「事も無げに」には「なにも特別なことではないかのように平然と」といった意味があります。「意に介さない」と意味が近いように見えますが、こちらは「軽々と」といった意味も含まれていることからも分かるとおり、(行動を)やり遂げることに対して用いられることが多いです。なのでただ単純に「気にしない」という意味で用いられることは少ないでしょう。
その1「care」
「care」を動詞で用いた場合、「気にかける」「心配する」といった自動詞になります。また自動詞で用いる場合は「意に介する」と同様、通例は否定・疑問・条件文で用いられることが多いです。
\次のページで「その2「mind」」を解説!/