この記事では「焼べる」について解説する。

端的に言えば「焼べる」の意味は「火を燃やすために木材を火の中に入れる状態」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

語学好き・英語好き・読書好きなライターくふを呼んです。一緒に「焼べる」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/くふ

語学好き・英語好き・読書好きなライター。学習塾での経験を活かし分かりやすく丁寧な解説をお届けする。

「焼べる」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「焼べる」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「焼べる」の意味は?

「焼べる」には、次のような意味があります。辞書や辞典などで正確な内容を確認しましょう。

1.燃やすために火の中に入れる

出典:デジタル大辞泉(小学館)「焼べる」

あなたは「焼べる」という経験をしたことはあるでしょうか。「焼」という字が使われているため火に関係する動作だと感じたあなたは勘が鋭いでしょう。「焼べる」とは、「料理やお風呂、暖房などを利用するために火の中に紙や薪のような燃料を入れて火を燃やす」の意。読み方は「くべる」です。読み方が少し難しいと感じる方もいるでしょう。すでに燃えている火をさらに燃えるようにする行動のことを指し示していると考えられています。かまどや焚き火、七輪のような火を扱う道具と一緒に用いられる言葉ですね。

「焼べる」の語源は?

次に「焼べる」の語源を確認しておきましょう。「焼べる」は古語の「焼ぶ」から由来していると言われています。「焼ぶ」とは「火の中に入れる」の意。読み方は「くぶ」です。「竹取物語」の「火鼠の皮衣」の中で「焼ぶ」が使用されています。「皮は火にくべて焼きたりしかば」=「皮を火の中に入れて焼いたところ」の意。かぐや姫が求婚者に対し、火の中に入れても燃えない「火鼠の皮衣」を探してくれば結婚しても良いと述べました。

求婚者は「火鼠の皮衣」を見つけることはできず偽物を用意し、かぐや姫がその皮衣を火に入れて焼かせてしまう場面で「焼ぶ」が使われています。とても歴史のある言葉だということが感じられますね。言葉の語源を学ぶ時は古語に注目してみることもおすすめです。

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「焼べる」の使い方・例文

「焼べる」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この用語は、たとえば以下のように用いられます。

1.今年の冬は別荘に来ている。両親は暖炉に薪を焼べながらコーヒーを味わっている。
2.会社の同僚とキャンプをしている。今からでカレーを作るので、まずはかまどに薪を焼べることから始めようと思う。
3.父は幼い頃蒸気機関車が走る光景に感動し、石炭を焼べる機関士にあこがれていたようだ。

例文から「焼べる」の使い方を学びましょう。例文1は「暖炉」です。「暖炉の火が消えないように炎を作りながらコーヒーを味わっている場面」を示しています。暖炉からメラメラと燃え盛る炎は美しく、いつまでも見ていられるのでしょうね。例文2は「かまど」です。「キャンプでカレーを作るためにまずはかまどに火を起こそうとしている様子」を表しています。キャンプでは様々なひと手間が楽しみの1つでもありますね。

例文3は「石炭」です。「蒸気機関車を走らせるために石炭を焼べている機関士に憧れている父の姿」を表現しています。機関士の一生懸命な姿がかっこよく感じられますね。例文1~3が示すように「焼べる」は「暖炉」・「石炭」のように火と関係の深い言葉と一緒に用いられる表現です。他にどのような言葉と一緒に使用されているのか考えてみましょう。

「焼べる」の類義語は?違いは?

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「焼べる」の類義語にはどのような言葉が考えられるのでしょうか。一緒に確認しましょう。

「焚く」

「焼べる」の類義語には「焚く」が考えられるでしょう。「焚く」とは「1.燃料を燃やす 2.火を燃やして湯をわかす 3.火をつけて煙を立ちのぼらせる4.写真撮影でストロボを発光させる」の意。読み方は「たく」です。「焚」という字の中に「火」という漢字が使われていますね。「焚」という漢字一字だけでも「燃やす・焼く」という意味を示しています。「風呂を焚く」や「フラッシュを焚く」、「アロマキャンドルを焚く」のように様々なシーンで使うことができる表現でしょう。

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「焼べる」の対義語は?

「焼べる」の対義語にはどのような言葉が考えられるのでしょうか。関連する言葉を一緒に確認しましょう。

「消火」

「焼べる」の対義語には「消火」が考えられるでしょう。「消火」とは「火を消すこと・火事を消すこと」の意。「消」は「なくす・きえる」の意・「火」は「炎・火災・ともしび」を意味しています。漢字が表している通り「火を消す」ことを表す言葉ですね。「消火活動」や「消火器」、「消火訓練」など日常生活でも良く使われている用語です。他にどのような表現で使われているのか探してみて下さいね。

「焼べる」の英訳は?

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「焼べる」は英語でどのように翻訳するのでしょうか。キーワードとなる英単語をチェックしましょう。

「build a fire」

「焼べる」は英語で「build afire」と翻訳できるでしょう。「build」は「作り上げる・組み立てる」の意。「fire」は「火・たき火・火種」のことです。これらの英単語を組み合わせて「焼べる」を言い表していると言えるでしょう。では、「build a fire」の使い方を例文から学びましょう。例文1は「たき火を焼べる作業は一人では時間がかかってしまうので手伝ってほしい」という依頼をしている場面ですね。

「Will you~」は相手に何かお願いする場面や依頼をする際に用いられる表現です。ややカジュアルな言い回しのため、仲の良い友人や親しい関係の相手に使うことがポイントですね。例文2は「バーベキューのために火を起こしている様子」を表しています。今からバーベキューを始めるわくわく感が伝わってきますね。「build a fire」を使って例文を作ってみて下さい。

1.Will you build a fire with me
(私と一緒にたき火を焼べてもらえませんか?)

2.I will build a fire so you can have a barbecue.
(あなたがバーベキューができるようにたき火を焼べるよ。)

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「焼べる」を使いこなそう

この記事では「焼べる」の意味・使い方・類語などを説明しました。あなたは薪を焼べてお湯を沸かした経験や、かまどに火を起こしご飯を炊いた経験はありますか。今はスイッチ一つで当たり前のようにお風呂が湧いたり、火をつけることができとても便利ですよね。キャンプなどで一から火を起こし、料理やキャンプファイヤーを楽しむ時間も時には大切でしょう。時間をかけて一から物を作っていくことで毎日の当たり前に感謝するきっかけとなるでしょう。

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国語言葉の意味

「焼べる」の意味や使い方は?例文や類語を現役塾講師がわかりやすく解説!

「焼べる」の使い方・例文

「焼べる」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この用語は、たとえば以下のように用いられます。

1.今年の冬は別荘に来ている。両親は暖炉に薪を焼べながらコーヒーを味わっている。
2.会社の同僚とキャンプをしている。今からでカレーを作るので、まずはかまどに薪を焼べることから始めようと思う。
3.父は幼い頃蒸気機関車が走る光景に感動し、石炭を焼べる機関士にあこがれていたようだ。

例文から「焼べる」の使い方を学びましょう。例文1は「暖炉」です。「暖炉の火が消えないように炎を作りながらコーヒーを味わっている場面」を示しています。暖炉からメラメラと燃え盛る炎は美しく、いつまでも見ていられるのでしょうね。例文2は「かまど」です。「キャンプでカレーを作るためにまずはかまどに火を起こそうとしている様子」を表しています。キャンプでは様々なひと手間が楽しみの1つでもありますね。

例文3は「石炭」です。「蒸気機関車を走らせるために石炭を焼べている機関士に憧れている父の姿」を表現しています。機関士の一生懸命な姿がかっこよく感じられますね。例文1~3が示すように「焼べる」は「暖炉」・「石炭」のように火と関係の深い言葉と一緒に用いられる表現です。他にどのような言葉と一緒に使用されているのか考えてみましょう。

「焼べる」の類義語は?違いは?

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「焼べる」の類義語にはどのような言葉が考えられるのでしょうか。一緒に確認しましょう。

「焚く」

「焼べる」の類義語には「焚く」が考えられるでしょう。「焚く」とは「1.燃料を燃やす 2.火を燃やして湯をわかす 3.火をつけて煙を立ちのぼらせる4.写真撮影でストロボを発光させる」の意。読み方は「たく」です。「焚」という字の中に「火」という漢字が使われていますね。「焚」という漢字一字だけでも「燃やす・焼く」という意味を示しています。「風呂を焚く」や「フラッシュを焚く」、「アロマキャンドルを焚く」のように様々なシーンで使うことができる表現でしょう。

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