国語言葉の意味

ちょっとの間の休息を!「一息つく」の意味や類義語などを院卒日本語教師がわかりやすく解説

受験生は受験勉強、就活生は就職活動、転職希望者は転職活動、学業や仕事、それぞれ頑張っていることだろう。ただ、頑張りっぱなしではダメだ。何事もどこかで「一息つく」必要がある。ん?「ハー」って息を吐いておしまい?いやいやいや。

ここでの「一息つく」というのは、「ちょっと休む」という意味の慣用句だ。「ハー」って息を1回吐いて終わりではないからな。

今回は、この「一息つく」について、院卒日本語教師の”むかいひろき”に解説してもらうぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/むかいひろき

ロシアの大学に再就職した、日本で大学院修士課程修了の日本語教師。その経験を武器に「言葉」について分かりやすく解説していく。

「一息つく」の意味や使い方は?

image by iStockphoto

「一息つく」という言葉、見聞きしたり、実際に使ったりしたことがある人が多いかもしれませんね。ただ、詳細な意味となるとあまり把握できていない人が多いのではないでしょうか。まずは、「一息つく」の意味や使い方を見ていきましょう。

「一息つく」の意味は「ちょっと休む」

最初に「一息つく」の辞書での意味を確認していきましょう。辞書では「一息」の意味の中で紹介されていることが多いです。よって「一息つく」に該当する「一息」の意味を確認してみましょう。

1.一度の息つぎ。一呼吸。また、ひとやすみ。「―いれる」「―つく」

出典:広辞苑 第7版(岩波書店)「ひと-いき【一息】」

「一息つく」は、辞書の意味の通り、「一度の息つぎ」という意味で使用されることもあります。こちらは「ハー」と一度呼吸をするような場合ですね。ただ、今回ご紹介するのはそちらではなく、「一休み」という意味での用法です。この場合、「一息つく」は「ちょっと休む」という意味になります。

「一息つく」の使い方を例文とともに確認!

次に、「一息つく」の使い方を例文とともに確認して行きましょう。「一息つく」は何かの活動の途中で「少し休もう」というニュアンスで使用されることが多いですね。また、この「少し」の時間の長さは、文脈によって異なる点も注意が必要です。

\次のページで「「一息つく」の類義語は?」を解説!/

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