
「しでかす」の使い方・例文
「しでかす」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.この子は将来何か大きなことをしでかすかもしれない。
2.10年間刑務所にいたヤクザの組長が出所したらしいが、すぐに何かをしでかして、また刑務所に入るだろう。
3.国際大会の国歌独唱で、歌詞を間違えるという大失態をしでかしてしまった。
4.飲み会で、お酒に酔った勢いで女性陣に対して暴言を吐くという粗相をしでかしてしまった。
例文1と2は「1.普通では考えられないような大きなことをする」という意味で、例文3と4は「2.普通では考えられないような大失敗をする」という意味で「しでかす」が使われています。
例文1は「何か普通ではない大きなことをするかもしれない」という意味です。この文脈では「大きなこと」は「良いこと」「すごいこと」という意味合いで使用されています。例文2も「何か普通ではない大きなことをして」という意味ですが、この文脈の「大きなこと」は「悪いこと」という意味合いですね。「しでかす」は、例文2のように悪いことやマイナスのことに対して使うことが多いです。
例文3では「国歌の歌詞を間違えるという普通では考えられない大失敗をしてしまった」、例文4では「酔った勢いで女性に暴言を吐く普通では考えられない大失敗をしてしまった」という意味で「しでかす」が使われています。ここでの「大失敗」は客観的なものではなく、自分から見て「大失敗かどうか」が基準です。
その1「やらかす」
「やらかす」は、「やる」「する」という意味の俗語(くだけた言葉)で、「何か失敗した」「何か失態を犯した」場合に使われる言葉です。「しでかす」の「2.普通では考えられないような大失敗をする」と同じニュアンスで使用されます。「しでかす」と同様に、とてもカジュアルな表現であるため、目上の人に対してやビジネス場面では使わないほうがいいでしょう。
「しでかす」との違いは、「しでかす」の場合、「1.普通では考えられないような大きなことをする」という意味で良いことに対しても「しでかす」が使われますが、「やらかす」は失敗や失態など悪いことに対してしか使われません。
例文を見てみましょう。
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