
「まっぴら」の使い方・例文
それでは、「まっぴら」の使い方を実際の例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.同じ長屋の料理屋の主人が、「まっぴらごめんなすって」と言いながら人ごみをぬうように街道を走っていった。
2.あなたみたいに単語テストで何度も不合格になるのはまっぴらごめんだって、みんなが言ってるよ。
3.部長は酔うと同じ内容の話をえんえんとするから、相席するのはまっぴらだね。
例文1のように、「まっぴら」は、江戸時代を背景にした文章中には「まっぴらごめんなすって」など、本当にごめんなさい、と言う謝罪の言葉として使われることもあります。
例文2の「まっぴらごめん」は、絶対にいやだと言う意味ですね。現在では、「まっぴら」はこのように否定の意味で用いられるのがほとんどです。
例文3も2と同じく、絶対にいやだ、と言う否定の気持ちですが、このように、「まっぴらごめん」を省略し「まっぴら」だけで使うことも良くあります。

ここまで「まっぴら」の意味や語源、使い方について説明してきた。「まっぴら」は、江戸時代と現代で全く意味が違う言葉だ。江戸時代の「まっぴらごめん」は、本当にごめんなさい、現在の「まっぴらごめん」は、絶対にいやだ、と言う意味だぞ。
「願い下げ」
「願い下げ(ねがいさげ)」には二つの意味があります。ひとつめは、願い出たことの取り消しを申し出ること、で、訴訟や願書を下げ戻したりすることを言いますね。二つめは、頼まれても断ることです。会話の中で、頼まれたことや、物事を拒否する時に使うことが多いでしょう。二つめの意味で用いた場合に「まっぴら」と類義語だと言えるでしょう。
それでは「願い下げ」の使い方を例文で確かめてみましょう。
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