「牛耳る」
「牛耳る(ぎゅうじる)」は、「団体や組織を支配し、思いのままに動かす」ことを意味します。集団を物理的にも心理的にも支配する場合に使われるのが「牛耳る」です。自分中心に自分の意のままに強要する「ワンマン」という印象が強く、あまり良い意味では使われない言葉ですね。
「手中に収める」
「手中に収める(しゅちゅうにおさめる)」は、「自分のものにする」という意味を持つ慣用句です。望んでいたものを確実に自分のものにすることを表します。「獲得する」「我が物にする」という意味合いが強く、手に入れることで目的を達成していて、そこからコントロールして何かに利用したいという意図は含んでいません。
「掌握」の対義語は?
「掌握」と反対の意味を持つ言葉について見ていきましょう。
「従属」
「掌握」と反対の意味を持つ言葉として、「従属(じゅうぞく)」が考えられます。「権力や威力のあるものに依存して、それにつき従うこと」「主要な事柄に対して、それに付随または支配される関係にあること」を意味する言葉です。支配される側に立つ場合に使われる言葉ですね。
「隷属」
「隷属(れいぞく)」も「従属」と同じく、支配される側に立つ場合に使われる言葉です。「他の支配を受けて、その言いなりになること」「手下、配下、部下」という意味があります。
「服従」
「服従(ふくじゅう)」も「掌握」と反対の意味を持つ言葉として考えられます。「命令をよく聞いて、素直につき従うこと」を意味する言葉です。支配したい側は、暴力、利益、思想などによって相手を従わせようとします。「恐怖による服従」から「合意による服従」まで、様々な形で支配者の命令や意図に従って行動することを「服従」と言うのです。
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