国語言葉の意味

「嗤う」の意味や使い方は?例文や類語を日本語研究家がわかりやすく解説!

【嗤】
[字義]
1.わら-う(わらふ)。あざわらう。さげすみ笑う。
2.わら-い(わらひ)。あざわらい。冷笑。
[解字]
形声。口+蚩(音)。音符の蚩(シ)は、笑い声の擬声語。

出典:『新漢語林』第二版(大修館書店)「嗤」より

「嗤う」の使い方・例文

では次に、「嗤う」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.泣く子供を嗤っているクラスメイトを先生は叱りつけた。
2.懇願する男の姿を見て彼女はにやにや嗤っていた。
3.嗤うべきは稚拙な主張を大声で騒ぎ立てる輩である。

なんだかネガティブな例文が並んでしまいましたが…。1つずつ見ていきましょう。

1.がもっとも一般的な用法で、これは学校内でのいじめの場面でしょう。いじめる子供が泣いている子供のことを指をさして「嗤って」いる風景です。

2.は、笑い方のバリエーションを示す意味で作りました。辞書の記述にもあったように、「嗤う」には1.のように声を立てて笑う場合も考えられますし、2.の例文のように声を上げずに口元を緩めて笑う様子を表すのにも使えます。

3.は、やや応用的な使用法です。「嗤うべきは」というのはつまり相手をさげすむというニュアンスを含んでいますから、軽蔑するに値するのはという意味になります。

「嗤う」の類義語は?違いは?

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ネガティブな意味での「笑う」を表す言葉は、これまでの辞書の記述にもいくつか出てきました。おさらいすると、「あざ笑う」、「嘲笑する」、「さげすみ笑う」、「冷笑」が出てきていますね。このほかに「せせら笑う」などという言葉もありますが、今回はこの中から、「あざ笑う」を取り上げます。

\次のページで「「あざ笑う」」を解説!/

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