
「私情」の使い方・例文
私情の使い方を説明します。次の例文をご覧ください。
1.あの政治家は私情を仕事に持ち込んだがために、世論が厳しくなってしまった。
2.授業で私情のために機嫌が悪くなる先生は嫌われがちだ。
さて、例文を見て分かるように「私情」には2方面での使われ方をしています。まずは、それを確認していきましょう。1点目は「個人的な欲」といった意味合いです。辞書に出てきた「利己的」のところに似ていますね。特に、世間とのかかわりあいの中で「個人的な欲」を前面に出すことはマイナスイメージとして使われます。「自分のことばかり」という揶揄が含まれてしまいますね。2点目は感情という意味です。これは辞書の1.の意味に該当します。こちらは文脈によってイメージが左右されますので、その場その場でどういう位置づけか確認しましょう。

さて、ここまで伊勢から意味と例文について説明してもらった。
ここでは「私」という漢字が付く難読語をいくつか紹介していくぞ。まずは、「私語」だ。これは普通に「しご」と読んでももちろん正しい。しかし、「ささめき」、「ささめごと」、「ささやき」と読むこともできる。次は「私市」だ。これは難しいな。「きいち」、「きさい」、「きさいち」と読む。大阪の地名だ。ちなみに「私都川とかいて「きさいちがわ」と読む川もある。こちらは鳥取に流れているぞ。
脱線はここまでとして、次からは伊勢に類義語、対義語、英訳について解説してもらおう。
「私情」の類義語は?違いは?

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ここでは「私情」の類語を説明します。しかし、私情には全く同じ意味の同義語もあるのです。よって、この2つにざっくりと分けて紹介していきましょう。
その1「私意」
こちらは「私情」の1つ目の意味である「個人的な感情」と同義である言葉です。「しい」と読みます。この言葉以外に「私心」も同義語に当てはまりますので覚えておきましょう。
その2「私欲」
こちらは、「私情」の2点目の意味「利己的な心」に当たる同義語です。このほか「我欲」もこの意味合いでの同義語になります。
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