
「棟木」の対義語は?
結論から言えば、対義語はありません。類義語の欄でも述べたようにあくまで部材名であるため、意味が反対の語や対概念をあげるのは難しいと考えられます。強いていうなら垂木(意味は既に解説済み)が棟木と対のように使用されることはしばしばありますが、対義語の範疇に当てはめるのはいささか強引にすぎるでしょう。
その1「ridgepole」
見出しでは一語ですが、「ridge pole」と二語で表記することもあります。「ridge」は日本語の「棟」、poleは「柱」です。後者は「ポール」というカタカナ語からニュアンスが想像しやすいかもしれません。「ridge」は今回紹介した意味以外にも、「山の背」「分水嶺」「鼻梁」「うね」など様々な意味があります。これらの訳語を見渡すと、なんとなく共通する雰囲気が感じ取れるのではないでしょうか。
その2「ridge beam」
「beam」には「梁」「桁」などの意味があるため、上で紹介した「ridge」と合わせて「棟木」を意味します。カタカナ語の「ビーム」からは少し飛躍があるように感じられるかもしれません。ですが、共通のニュアンスとして例えば「長い棒状のもの」などを見出すことはできるでしょう。実際、他にも「竿」「体操器具」などの意味があります。
「棟木」を使いこなそう
この記事では「棟木」の意味・使い方・類語などを説明しました。この記事を読めば、棟木がいかに欠かせない存在かがよく分かると思います。屋根の存在など普段は意識することもほとんど無いでしょうが、その仕組や構造の一端にふれる良い機会でもあったのではないでしょうか。検索すれば分かりやすい図解なども出てくるため、興味がある人はさらに調べてみてください。またそうした建築業界用語としてだけでなく、伝統行事や慣用句などの面からも、棟木の存在がいかに我々の生活に溶け込んでいるかを感じられたはずです。これから様々な家を訪れた時には、ぜひ棟木の存在やこの記事で知ったことを意識してみて下さい。