
「謝恩(しゃおん)」:受けた恩に感謝すること
「謝恩」は受けた恩に感謝の気持ちを表すことです。感謝は大小様々なことで感じ、言葉でも簡単に示すことが出来ますが、謝恩は具体的な行動が伴います。例えば「卒業式の後、恩師を招いて謝恩会を開いた」「常日頃の感謝を込めてお得意様限定の謝恩セールを開催した」などです。
「おかげ」:受けた恩恵
「おかげさまで元気にしております」など、よく使われる「おかげ」は漢字で「御蔭」「御陰」と書き、他の人から受けた力添え・恩恵、また神仏の助けを意味します。「おかげさま」を使う場合は、冒頭に置きましょう、「入学しました、おかげさまです」とは使いません。
また「おかげ」にはあることがもたらす結果という意味もあり、プラスマイナスどちらでも使用可能。「大会に優勝できたのはチーム皆のおかげだ」、一方で「彼がミスしたおかげで優勝を逃した」とも使います。
こちらの記事もおすすめ

「おかげさまで」の意味や使い方は?例文や類語をプロダクション編集者がわかりやすく解説!
「恩を仇(あだ)で返す」:恩ある相手に害をなす
ことわざ「恩を仇で返す」は、親切にしてくれた相手に恩を返さないだけでなく害を加えるという意味です。人として道徳的にどうか、非常識に感じますね。
例えば、後継ぎとしてお菓子作りのノウハウを学んだ彼が師匠を裏切り独立。秘伝のレシピを自身オリジナル商品として販売、本家をしり目に大繁盛した。これは「彼は恩を仇で返した」と表せるでしょう。レシピ盗んでいない、繫盛は僕の手腕と主張されると師匠は何も言えないかもしれません、切ない例です。
こちらの記事もおすすめ

【ことわざ】「恩を仇で返す」の意味や使い方は?例文や類語を文学部卒現役ライターがわかりやすく解説!
「逆恨み(さかうら・み)」:親切を曲解して恨むこと
「逆恨み」には二つの意味があり、一つは、こちらが恨んでもよい相手に逆に恨まれること、二つ目は親切を逆に悪く取って恨むことです。
「恩を仇で返す」の例えの設定で続けます。一つ目の意味の例は、レシピを盗んで開業した彼、だが鳴かず飛ばずで店は閑古鳥。「師匠のレシピが悪いと逆恨みした」です。二つ目の意味の例は、経営難の彼の店を心配した師匠が様子見に来て、アドバイスをした。なのに「あざ笑いに来たと逆切れした彼は、師匠を逆恨みした」です。やっかいな彼ですね。
\次のページで「「恩に着る」を英訳してみよう」を解説!/