端的に言えば「何とはなしに」の意味は「どうといって特別の理由もなしに、なんとなく、どこかしら」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
ライターのflickerを呼んです。一緒に「何とはなしに」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/flicker
仕事柄、言葉からひらめきをもらうことがよくある。「なるほど。そういうことか!」と言葉への知識・関心がさらに一層広がるように、さらに編プロでの編集経験を活かし理解しやすい精確な解説を心掛ける。
「何とはなしに」の意味は?
「何とはなしに」には、次のような意味があります。
事物、状況、原因などに関して、これと特定し得ないさま。どうということもなく。
出典:コトバンク
「何とはなしに」は漠然と感じる様子を表し、述語にかかる修飾語として用いられます。ややかたい文章語で日常会話にはあまり用いられません。また客観的な理由はありませんが、話者自身の主観的な感覚として漠然と感じるというニュアンスで用いられ、話者以外の対象の状態を表す場合には用いられません。また理由や目的もなく無意識に行動する様子を表し、自然の成り行きに任せる暗示があるでしょう。
「何とはなしに」の語源は?
次に「何とはなしに」の語源を確認しておきましょう。「何とはなしに」は「何とやら」から派生した言葉。「何とやら」ははっきりしない物事を示したり、婉曲に言ったりする時に使う語です。「なんとか、なんとなく、なんだか、どうにか」といった意味を表します。
\次のページで「「何とはなしに」の使い方・例文」を解説!/