
「わなわな」の使い方・例文
「わなわな」の使い方について例文を挙げて解説していきます。この言葉は、たとえば以下のように用いられますよ。
1.父の手は怒りのあまりわなわなと震えていた。俺は過去のことは完全に忘れたと思っていたのだが不意に恐怖を覚え、緊張が体を駆け巡り思わずがくがくと身振いしてしまった。
2.救出された乗客の大半は恐怖にわなわな震えていた。その後も余震が続き、私は身ぶるいしながらも振動が体に伝わって困惑している人々をしり目に家族の安否確認に走った。
3.自分の意志とは関係なく全身がわなわなと痙攣するので不安定な気持ちになっていた。百科事典やネット等で思い当たる症状を調べてみたところある病気が当てはまることが分かった。
例文1は幼い頃父に叱られた記憶が蘇り体が恐怖で震えている息子と、怒りで手が震えている父親の姿が対極的で主従関係が影響している様子が伺えますね。また、例文2は地震が発生し人々が困惑している中、救出された乗客の中に祈るような気持ちで家族の顔を探しに走る姿が想像できます。さらに例文3からは手の痙攣といった症状から、もしかすると何かしらの病気に罹患しているのではないかと不安に思っている気持ちが伝わってくるでしょう。
その1「がたがた」
「がたがた」は「がたがた言う」の形で不快で煩雑なことを言い立てるという意味を表し、禁止・疑問・打消しなどを伴う述語にかかることが多いです。くだけた下品な表現で女性はあまり用いない傾向にありますよ。また言い立てる内容というよりは音声の大きさやうるささを問題にした表現で、不快・嫌悪・煩雑の暗示があるでしょう。さらに対象を騒音として侮蔑する暗示もあります。この「がたがた」は「ごちゃごちゃ」などに似ていますが、「ごちゃごちゃ」は言い立てる内容が無秩序で煩雑な様子を表し、不快・慨嘆の暗示がありますよ。なお「わなわな」との違いは「わなわな」は慨嘆の暗示があるという点です。
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