国語言葉の意味

「てんで」の意味や使い方は?例文や類語をプロダクション編集者がわかりやすく解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「てんで」について解説する。
端的に言えば「てんで」の意味は「全然、はじめから、まるっきり」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
ライターのflickerを呼んだ。一緒に「てんで」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/flicker

仕事柄、言葉からひらめきをもらうことがよくある。「なるほど。そういうことか!」と言葉への知識・関心がさらに一層広がるように、さらに編プロでの編集経験を活かし理解しやすい精確な解説を心掛ける。

「てんで」の意味や語源・使い方まとめ

image by PIXTA / 71536757

それでは早速「てんで」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「てんで」の意味は?

「てんで」には、次のような意味があります。

[副]

1 (打消しの表現や否定的な意味をもつ語を伴って)まるっきり。まったく。てんから。「てんで相手にしてくれない」「てんでやる気がない」「てんでだめだ」

2 (打消しの表現を伴わないで)非常に。とても。「この店の料理はてんでうまい」

出典:コトバンク

「てんで」は程度がはなはだしく劣っていることを侮蔑する様子を表し否定的な内容の述語にかかる修飾語になります。くだけた表現で日常会話中心に用いられ、かたい文章中には登場しません。

「てんで」の語源は?

次に「てんで」の語源を確認しておきましょう。「てんで」は「手ん手」から派生した言葉です。それでは「手」の漢字の成り立ちについて説明しましょう。「手」は五本の指と手のひらと手首の形を描いた字です。また「手」の特別な読み方には「手弱女(たおやめ)」「手折る(たおる)」「手繰る(たぐる)」「手水(ちょうず)」などが挙げられますよ。

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