「さぞや」の使い方・例文
「さぞや」の使い方について例文を挙げて解説していきます。この言葉は、たとえば以下のように用いられますよ。
1.彼女はたった一人、外国で病気になってさぞ心細かったことだろう。その上さまざまな検査を受けさせられたそうだが、皮肉なことに結局診断名はつかなかったと言っていた。
2.本日届け出を全て済ませてまいりました。亡き父もさぞかし喜んでいることでございましょう。本当にありがとうございました。
3.あなた、今回の長の御旅行、さぞやお疲れでございましょう。簡単に食事を済ませてお休みになられてはいかがですか。
例文1からは外国で病気になって頼る人もなく不安な日々を送っただろうことを切なく思う気持ちが、例文2からは亡くなった父を偲んで訪れた人への感謝の気持ちが、例文3からは長旅での疲れを労う気持ちがそれぞれ読み取れます。
その1「どんなに」
「どんなに」は程度についての疑問を表し述語にかかる修飾語として用いられます。具体的な程度については用いられず、最大限の程度を疑問の形を借りて強調して表し、感動の暗示を伴うでしょう。具体的な程度をたずねる場合には「どのくらい」「どれくらい」「どれだけ」などを用いますよ。また「どんなに」は「どれほど」に似ていますが、「どれほど」はややかたい文章語で客観的な表現になっています。なお「さぞや」との違いは「さぞや」は程度がはなはだしいことを推量する様子を表し、推量の表現を伴う述語にかかる修飾語として用いられるという点でしょう。
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