
端的に言えば「ちゃっかり」の意味は「行動に抜け目がなく、はた目には図々しく映るさま」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
ライターのflickerを呼んです。一緒に「ちゃっかり」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/flicker
仕事柄、言葉からひらめきをもらうことがよくある。「なるほど。そういうことか!」と言葉への知識・関心がさらに一層広がるように、さらに編プロでの編集経験を活かし理解しやすい精確な解説を心掛ける。
「ちゃっかり」の意味は?
「ちゃっかり」には、次のような意味があります。
[副](スル)自分の利益のために抜け目なく振る舞うさま。「案外ちゃっかりしている」
出典:コトバンク
「ちゃっかり」は自分の利益になるように要領よく行動する様子を表します。主体が自分の利益を要領よく確実に確保する様子を、話者があきれ・嫌悪の暗示を伴って述べます。
「ちゃっかり」の語源は?
「ちゃっかり」の語源ははっきりとはわかっていませんが、「ちゃっかり」は漢字で「茶仮裏」と書きます。それではそれぞれの漢字の成り立ちについて説明しましょう。「茶」は草木を表す「草冠」と苦い意味の音を示す「余」とを合わせた字。苦い味のする草木、つまり「ちゃ」を表します。また「仮」は人を表す「にんべん」に両手を表す文字と覆い被る意味の音を示す文字とを合わせた字。人が両手で覆い仮面を被って本物でなく「にせもの」「かりもの」になる意味を表します。そして「裏」は「衣」と内側の意味の音を示す「里」とを合わせた字。着物の内側、つまり「うら」を表します。
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