国語言葉の意味

「いずれ」の意味や使い方は?例文や類語をプロダクション編集者がわかりやすく解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「いずれ」について解説する。
端的に言えば「いずれ」の意味は「何にしても、どのみち、いつとは言えないが近い将来」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
ライターのflickerを呼んだ。一緒に「いずれ」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/flicker

仕事柄、言葉からひらめきをもらうことがよくある。「なるほど。そういうことか!」と言葉への知識・関心がさらに一層広がるように、さらに編プロでの編集経験を活かし理解しやすい精確な解説を心掛ける。

「いずれ」の意味や語源・使い方まとめ

image by PIXTA / 24785429

それでは早速「いずれ」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「いずれ」の意味は?

「いずれ」には、次のような意味があります。

[代]不定称の指示代名詞。どれ。どちら。どっち。

[副]

1 いろいろな過程を経たうえでの結果をいう。いずれにしても。結局。

2 あまり遠くない将来をいう。そのうちに。近々。

[代]不定称の指示代名詞。

1 限定されたものの中から選び出すものをさす。どのこと。どのもの。

2 不明・不特定の場所をさす。どこ。

3 不特定の人をさす。だれ。

出典:コトバンク

「いずれ」は複数のもののうちの一つについての疑問を表します。また、時間の進行に伴って自然に成就する様子も表しますよ。とてもかたい文章語で日常会話ではあまり用いられません。ふつうは「どれ」「どちら」を用いるでしょう。「いずれ」は述語にかかる修飾語として用いられることが多いですが、述語部分を省略して感動詞的に用いられることもあります。

「いずれ」の語源は?

次に「いずれ」の語源を確認しておきましょう。拾遺和歌集の中に「浜の真砂と我が恋といずれまされりおきつしまもり」という一節があります。真砂の数と我が恋の数、どちらが多いかと問いかけている内容ですが、この「いずれ」がそもそもの起こりだと言われていますよ。ちなみに漢字で「いずれ」は「何れ・孰れ」と書きます。それでは「何」の漢字の成り立ちについて説明しましょう。「何」は人あらわす「にんべん」と肩に荷物を担ぐ意味の音を示す「可」とを合わせた字です。後に、この字を疑問を表す言葉に使うようになったので、「かつぐ」「になう」というもとの意味には、同じ音の「荷」の字をあてて表しました。

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