国語言葉の意味

「べらぼう」の意味や使い方は?例文や類語をプロダクション編集者がわかりやすく解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「べらぼう」について解説する。
端的に言えば「べらぼう」の意味は「非常にばかげているさま、ひどいさま、程度のはなはだしいさま、他人をののしる語」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
ライターのflickerを呼んだ。一緒に「べらぼう」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/flicker

仕事柄、言葉からひらめきをもらうことがよくある。「なるほど。そういうことか!」と言葉への知識・関心がさらに一層広がるように、さらに編プロでの編集経験を活かし理解しやすい精確な解説を心掛ける。

「べらぼう」の意味や語源・使い方まとめ

image by PIXTA / 34557214

それでは早速「べらぼう」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「べらぼう」の意味は?

「べらぼう」には、次のような意味があります。

[名・形動]

1 程度がひどいこと。はなはだしいこと。また、そのさま。「今日はべらぼうに寒い」「べらぼうな値上がり」

2 普通では考えられないようなばかげていること。また、そのさま。「そんなべらぼうな要求はのめない」

3 人をののしっていう語。たわけ。ばか。「何をぬかすか、このべらぼうが」

出典:Weblio 辞書

「べらぼう」は程度が非常にはなはだしい様子を表し、好ましくない事柄について用いることが多く、憤慨・慨嘆の暗示を伴います。またくだけた表現でかたい文章中には登場しません。単に程度を誇張する場合には通常の程度をはなはだしく超えている様子を表しますよ。

「べらぼう」の語源は?

次に「べらぼう」の語源を確認しておきましょう。「べらぼう」は「便乱坊(べらんぼう)」「可坊(べくぼう)」から派生した言葉です。漢字で「べらぼう」は「篦棒」と書きますよ。「篦」は表外漢字です。それでは「棒」の漢字の成り立ちに付いて説明しましょう。「棒」は人を表す「にんべん」と両手を合わせて差し出す意味の音を示す「奉」とを合わせた字。両手を差し出して物をいただくことから「手当」の意味を表します。

\次のページで「「べらぼう」の使い方・例文」を解説!/

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