

端的に言えば「ひとまず」の意味は「ある状態や行動の中での区切り、なにはともあれ、とにかく」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
ライターのflickerを呼んだ。一緒に「ひとまず」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/flicker
仕事柄、言葉からひらめきをもらうことがよくある。「なるほど。そういうことか!」と言葉への知識・関心がさらに一層広がるように、さらに編プロでの編集経験を活かし理解しやすい精確な解説を心掛ける。
「ひとまず」の意味は?
「ひとまず」には、次のような意味があります。
[副]今後のことは別にして、その時点で一応の区切りをつけるさま。とりあえず。さしあたって。「これで一先ず落ち着ける」
[補説]「ひとまずの」の形で、名詞を修飾することがある。「一先ずの結論を伝える」
出典:コトバンク
「ひとまず」は区切りをつける様子を表し、述語にかかる修飾語として用いられます。物事がどの程度達成できたかは問題にせず、区切りをつける様子を表しますよ。
「ひとまず」の語源は?
次に「ひとまず」の語源を確認しておきましょう。漢字で「ひとまず」は「一先ず」と書きます。それでは「先」の漢字の成り立ちに付いて説明しましょう。「一」は割愛しますね。「先」は人を表す「ひとあし」と死ぬ意味の音を示す「セン」とを合わせた字。死んだ人のことを表します。後に、死んだ人は今の人よりも前の人だから「まえ」「さき」の意味に使われるようになりました。
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