国語言葉の意味

「どさくさ」の意味や使い方は?例文や類語をプロダクション編集者が解説!

その2「騒がしい」

「騒がしい」は落ち着かない様子を表しますよ。「今日は朝から隣がなんとなく騒がしい」「毎週会見論争が騒がしく戦わされた」など「騒がしい」で表される音は、単一の音や瞬間的な音というよりはさまざまの種類の音がまじって濁っている音です。また「騒がしい」は音が複雑で大きいだけでなく、そういう音によって象徴される落ち着きのなさが暗示されている語。音や声が複雑で大きいという意味では「そうぞうしい」に似ていますが、「そうぞうしい」が主に音の性質についていうのに対して「騒がしい」では音によってもたらされる落ち着きのなさに視点のある点が異なります

なお「騒がしい」は「うるさい」や「やかましい」にも似ていますが、「うるさい」や「やかましい」は音の性質によらず不快であることを意味する点が異なりますよ。ちなみに「どさくさ」との違いは「どさくさ」は主体が混乱した状態の中で好ましくない事態・事件が起こったという場合に用いられるという点です。

その3「けたたましい」

「けたたましい」は突然起こった音や声の調子が高くて刺激的な様子を表す形容詞。「彼はけたたましい電話のベルで目が覚めた」「サイレンがけたたましく聞こえてくる」など音の種類は人や動物の声、物音の両方があります。また「けたたましい」はそれまで静かであったところへ突然不快な音が起こるという音の発生の仕方に視点があり、持続した音について用いられる場合でも聞く人を驚かせるような調子をもつというニュアンスがありますよ。この点で、単に音の調子が高く鋭いことについての不快感を暗示する「甲高い」とは異なります

ちなみに「うるさい」や「やかましい」も音が不快である意味を表しますが、「うるさい」や「やかましい」は音の種類や調子などには言及せず、ただ音による不快感を暗示する点が異なります。なお「どさくさ」との違いは「どさくさ」は混乱している様子を表し困惑の暗示があるという点。

「どさくさ」の対義語は?

「どさくさ」と反対の意味に近い言葉をご紹介します。さっそく見ていきましょう。

その1「はっきり」

「はっきり」は澄明である様子を表し、「はっきりしない」の形で打消しを伴い全体でややマイナスイメージの語句になります。例えば「最近頭がはっきりしない日が多い」は完全に健全でないという意味、「コーヒーを飲んだらやっと頭がはっきりした」は健全に澄明であるという意味で明瞭の暗示があるでしょう。この「はっきり」は「すっきり」に似ていますが、「すっきり」は無駄なものやよけいな物がなくなって爽快である様子を表し、清涼感・空白・簡素・整備・解決の暗示があります。

その2「ひそやか」

「ひそやか」は極端に音や声が少ない様子を表す表現。「失意の彼は田舎でひそやかに暮らしている」「人気のない森はひそやかに静まりかえっていた」など述語にかかる修飾語として用いられた場合には、副詞の「ひっそり」に近い意味になります。この「ひそやか」は「静か」に似ていますが、「静か」が音が少ないという客観的な意味を表すのに対して、「ひそやか」は音の量がもっと少なくしばしば人がいないという暗示を伴う点が異なりますよ。

また「ひそやか」はまた「しめやか」にも似ていますが、「しめやか」は音量が少ないことによってその場の雰囲気が沈潜し気分が深く沈んでいく暗示があるのに対して、「ひそやか」はやや人為的で人気のありなしに視点があります。音が少ないという意味では「ひそやか」は「ひめやか」にも似ていますが、「ひめやか」は人が意識して音声を抑えている暗示があるのに対して「ひそやか」には人のいないという暗示があるでしょう。

「どさくさ」の英訳は?

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「どさくさ」の英訳にはどのようなものがあるのでしょうか。英語で「どさくさ」と言い表す時の例をさっそく見ていきましょう。

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