
「しどろもどろ」の使い方・例文
「しどろもどろ」の使い方について例文を挙げて解説していきます。この言葉は、たとえば以下のように用いられますよ。
1.まだら模様の眼鏡をかけてアニメのキャラクターがプリントされてあるTシャツを着ている彼は就職浪人中だ。そんな彼は街で警官に強い口調で問い詰められてしどろもどろになっていた。
2.初めてテレビに出たときはあがってしまってインタビューもしどろもどろだった。最近ではメディアに登場する機会がたくさん増えたことで場慣れして、スター相手でも緊張しなくなった。
3.後ろの席から誰かが委員長に明解な答弁を求めた。ところが委員長はしどろもどろの弁解しかできなかった。
ここでは「しどろもどろ」の用法について説明しましょう。例文1は「…になる」が、例文2は「だ」が付いて述語になります。例文3は「の」が付いて名詞にかかる修飾語になりますよ。

物理的・精神的に圧倒されて後退する様子を表す言葉に「たじたじ」がある。「追い詰められた猫の反撃に猛犬もたじたじだ」や「子供が容赦なく質問するものだから、おやじもたじたじのていで返事もまともにできない」など、主体は本来強く圧倒的な優位に立っている者であるが、それがもともと弱い相手の攻撃・反撃に圧倒されて後退する様子を表し、敗北・気後れ・慨嘆の暗示があるぞ。
その1「れろれろ」
「れろれろ」は舌がもつれて発話が不明瞭になる様子を表し、不明瞭・困惑・不快の暗示がありますよ。例えば「れろれろと訳の分からぬことを口走る」や「薬が効いてくると口がれろれろになる」は酔いや薬などのために舌がもつれて発話が不明瞭になる場合、「証拠を見せると容疑者はもうれろれろだった」は心理的に混乱したために発話が乱れて倫理的でなくなる場合です。
また「れろれろ」は「べろべろ」や「しどろもどろ」に似ていますが、「べろべろ」は酒にひどく酔って舌を大きく出し入れするために発話が上手くできない様子を表し、見る者の不快・慨嘆の暗示がありますし、「しどろもどろ」は主体が非常に緊張しているかやましいことがあるために、内容・表現ともに流暢で明快な発話ができない様子を表し、混乱・焦燥・恥の暗示があるでしょう。
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