端的に言えば「こぞって」の意味は「残らず、ことごとく、あげて」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
ライターのflickerを呼んです。一緒に「こぞって」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/flicker
仕事柄、言葉からひらめきをもらうことがよくある。「なるほど。そういうことか!」と言葉への知識・関心がさらに一層広がるように、さらに編プロでの編集経験を活かし理解しやすい精確な解説を心掛ける。
「こぞって」の意味は?
「こぞって」には、次のような意味があります。
[副]《「こぞりて」の音変化》一人も残らず。全員で。「村中が挙って祭りを楽しむ」
出典:コトバンク
「こぞって」は全員が同一の行動を起こす様子を表し、動詞にかかる修飾語として用いられます。積極的に他に働きかける行動について用いることが多く、受動的な行為や状態についてはあまり用いられません。
「こぞって」の語源は?
次に「こぞって」の語源を確認しておきましょう。「こぞって」は「挙りて(こぞりて)」から派生した言葉です。それでは「挙」の漢字の成り立ちについて説明しましょう。「挙」は「手」と高く持ち上げる意味の音を示す「キョ」とを合わせた字。手で高く「もちあげる」意味を表します。
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