端的に言えば「げんなり」の意味は「あきれたり疲れたりして、動くのもいやになっているさま。十分すぎていやになるさま」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
ライターのflickerを呼んです。一緒に「げんなり」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/flicker
仕事柄、言葉からひらめきをもらうことがよくある。「なるほど。そういうことか!」と言葉への知識・関心がさらに一層広がるように、さらに編プロでの編集経験を活かし理解しやすい精確な解説を心掛ける。
「げんなり」の意味は?
「げんなり」には、次のような意味があります。
〘副〙 (「と」を伴って用いることもある) それ以上、物事をする意欲を失ったさまを表わす語。
① 落胆して、気力をそがれるさま。がっかり。
② 疲れなどで弱ってしまったさま。がっくり。
③ 十分すぎていやになるさま。うんざり。
出典:コトバンク
「げんなり」は気力がなえている様子を表します。対象を熟知していて前途の困難が予想されるため気力が萎えている様子を表し、無気力・倦怠・不快の暗示を伴います。
「げんなり」の語源は?
「げんなり」はオノマトペなので語源はありませんが、漢字では「厳なり」と書きます。それでは「厳」の漢字の成り立ちについて説明しましょう。「厳」は険しい崖にある穴を表す文字と穴の意味の音を示す「ゲン」とを合わせた字。山腹の岩穴を表します。後にただ「いわ」、さらに「きびしい」「おごそか」の意味に使われるようになりました。
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