国語言葉の意味

「自暴自棄」とどう違う?「やけくそ」の意味や使い方・類義語などを語学系主婦ライターがわかりやすく解説

この記事では「やけくそ」という言葉を解説する。
「やけくそ」とは「思い通りいかない、どうとでもなればいい」という気持ちで何かをすることです。たとえば準備万端で臨んだ試験ですが最高に難しい問題が出た。悔しくてやけくそで解答を書き込んだ……結果はどうかわからんが、こんなシチュエーションでも使われる。さらに詳しい意味、使い方・類語などを語学系主婦ライターの小島ヨウと一緒に説明していく。

ライター/小島 ヨウ

言葉の使い方、漢字の意味に興味を持ち、辞典で調べまくるアナログ主婦ライター。分かりやすく、読みやすい文章を心がけている。

「やけくそ」の意味・使い方

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例えばバスケットボールの試合。終了間際、残り2秒、苦し紛れにボールを放ったらスリーポイント、逆転優勝!といったドラマチックな場面も演出する「やけくそ」。追い詰められ、どうとでもなれと開き直った時に、人は思いがけないパワーを出すのかもしれません。そんな「やけくそ」の意味・使い方を詳しく見ていきましょう。

「やけくそ」の意味

ではまず辞書で意味を調べます。

【やけーくそ(自棄糞)】の意味

[名・形動]「やけ(自棄)」を強めていう語。

【やけ(自棄)】の意味

[名・形動]《「焼け」と同語源》物事が自分の思い通りに運ばなくて、どうにでもなれという気持ちになり、思慮のない乱暴な振る舞いをすること。また、そのさま。やけくそ。自暴自棄。

出典:デジタル大辞泉(小学館)より

「やけくそ」の「くそ」は、「へたくそ」「けったくそ」などと同様で形容動詞の後について強調といやしめののしる意味の接尾語の役割をしています。

「自棄」を「やけ」と読むのは、漢字の意味を優先させた熟字訓の読み方です。「自」を「や」「棄」を「け」とは読まず、「自棄」で「やけ」と読みます。「自棄」の意味が「やけくそ」の「やけ」に相応しいため「自棄糞」の漢字になりました。

「やけくそ」の語源

「やけ」という言葉はどこから生まれたのでしょう。「やけ」は「焼け」と同源とされており、心が焼けるような苦しい気持ち、また、焼けて何も残らない様から。また「嫌気・厭気(いやけ)」から、自分を見失って乱暴な言動をとる意味になったなど語源は諸説あります。

「糞(くそ・ふん)」は動物が排泄する食べ物のカスの意味ですが、漢字としては畑にばらまく+両手の構成で肥料の意味が強いです。しかしながら、悪臭・非衛生的で不浄のイメージから「くそ」とそれを含む言葉は、取るに足りない・役に立たないなどののしり蔑む表現で使われます。

\次のページで「「やけくそ」の使い方・例文」を解説!/

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