国語言葉の意味

「ごまんといる」の意味や使い方は?例文や類語を日本語教師の大学院生がわかりやすく解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「ごまんといる」について解説する。

端的に言えばごまんといるの意味は「たくさんいる」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

今回は、ロシアで2年間日本語教師として働いた大学院生ライターの「むかいひろき」を呼んだ。一緒に「ごまんといる」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/むかいひろき

ロシアの大学で2年間日本語教師として働いた経験を持つ大学院生。その経験を武器に「言葉」について分かりやすく解説していく。

「ごまんといる」の意味や語源・使い方まとめ

image by iStockphoto

それでは早速「ごまんといる」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「ごまんといる」の意味は?

残念ながら「ごまんといる」の形では国語辞典で掲載されていません。そこで、まずは「ごまんと」の意味を確認していきましょう。

[副]たくさんあるさま。山ほど。「したいことが―ある」

出典:デジタル大辞泉(小学館)「ごまん‐と」

「ごまんと」は「たくさんある様子」「山ほど」という意味を表します。よって「ごまんといる」は「たくさんいる」「山ほどいる」という意味の言葉になりますね。

漢字で書く場合は「五万といる」と書いても間違いではないですが、普通はひらがなで書きます。また、「ごまんといる」の「ごまんと」は、5万という数字を表しているわけではありませんただ数が多いことを表しているだけです。

「ごまんと」の語源は?

次に「ごまんと」の語源を確認しておきましょう。

「ごまんと」は、近世(江戸時代ごろ)の「まんと」という言葉が由来になったと考えられています。「まんと」は「数量が多いさま」を表す言葉でした。その「まんと」に「ご」がついて、「ごまんと」になったと考えられています。

現存している文献で「ごまんと」の使用が初めて確認されるのは、1936年の『金色青春譜』の「前年、前々年の落武者を合して、まったく五万(マン)と押寄せます」という部分です。

\次のページで「「ごまんといる」の使い方・例文」を解説!/

次のページを読む
1 2 3 4
Share: