国語言葉の意味

「一辺倒」の意味や使い方は?例文や類語を日本文学科卒Webライターがわかりやすく解説!

この記事では「一辺倒」について解説する。

端的に言えば一辺倒の意味は「ある一方だけに傾倒すること」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

日本語が好きで日本文学科を卒業したハルを呼んです。一緒に「一辺倒」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/ハル

日本語が大好きで日本文学科を卒業。現在は子供が言葉を覚えていく様子を見ながら日本語の奥深さを実感中。多くの人にそのよいところを紹介したいとの思いを込めて丁寧に解説する。

「一辺倒」の意味や語源・使い方まとめ

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「一辺倒」という言葉はご存知でしょうか。日常会話の中で使っているでしょうか。聞いたことはあっても本当の意味はよくわからないという方もあるかもしれませんね。どんな意味を持つ言葉でしょう。それでは早速「一辺倒」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「一辺倒」の意味は?

まず初めに「一辺倒」の意味を国語辞典で確認してみましょう。「一辺倒」には、次のような意味があります。

特定の対象だけに心を傾けて、他は顧みないこと。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「一辺倒」

「一辺倒」は「いっぺんとう」と読みます。一方にだけかたよることや、一つの方面にだけ熱中することを表す言葉です。「アメリカ一辺倒の政策」といったように用います。

よく「通り一辺倒」と表現されることがありますが、これは誤りですので気をつけましょう。「うわべだけの」という意味を持つ「通り一遍」と響きが似ていることから誤用して、そのまま混ざってしまった可能性が考えられます。

「一辺倒」の語源は?

次に「一辺倒」の語源を確認しておきましょう。

「一辺倒」の語源は、中国宋学の入門書『近思録』にある儒者、程顧の言葉「一辺を救ひ得れば一辺に倒了す」に由来しています。これは、「小賢しい者と話をするのは酔っ払いを抱え助けるようなもの。一方から助けあげると一方に倒れかかる。」と、酔っ払いに例えて語られました。そこから「知識人は一つの考えに偏り、他の考えを退ける」という意味で使われるようになりました。

第二次世界大戦後、中国の毛沢東が論文の中に「要向社会主義一辺倒」と書いたことから日本に流行し、「親米一辺倒」などと政治や外交方面で多く用いられるようになりました。

\次のページで「「一辺倒」の使い方・例文」を解説!/

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