

ここで見たように、「見て見ぬ振り」は本当は見ているのに見ていないことにすることだ。何かすべき状況なのに知らんぷりをする時によく使う言葉だな。次にこの言葉を英語でどう表現できるか見ていこう。
「見て見ぬ振り」の英語での表現は?

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日本語の意味と使い方を復習したところで、いよいよ英語での表現を見ていきましょう。「ignore(無視する)」や「pretend not to see(見ない振りをする)」も使えますが、「何かすべきであるのに」とか「間違ったことだと知りながら」といった意味で使いたい時は、次の表現を使うといいでしょう。
「見て見ぬ振り」の英語表現
「見て見ぬ振り」は英語で「turn a blind eye」で表現できます。「blind」は「盲目」ということですので、「見えない目を向ける」つまりそちらを見ているのだけれど見ていないということですね。間違っていることなどに対して、本当は知っているのだけれどもあえて無視することを言います。「a blind eye」と単数形ですので注意しましょう。
1.I can’t turn a blind eye to his behavior anymore.
彼の態度はもう見て見ぬ振りはできない。
2.I chose to turn a blind eye to her mistake.
私は彼女のミスを見て見ぬ振りすることにした。
3.Never turn a blind eye to bullying.
いじめは決して見て見ぬ振りをしてはならない。
「見て見ぬ振り」と似たような英語表現・フレーズは?
最後に英語で使われる同じような意味を持つ表現を見ていきましょう。
似た表現その1「聞こえない振りをする」
「turn a blind eye to」と似た表現に「turn a deaf ear to」というのもあります。「eye」の代わりに「ear」ですので「聞こえないふりをする」「耳を貸さない」という意味ですね。この場合も、通常は耳は左右二つありますが「a ear」と単数形です。もう片方の耳で本当はちゃんと聞こえるのに、わざと聞こえない方で聞くということでしょうか。
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