体の仕組み・器官理科生物

5分でわかる「間脳の機能」ストレスや生活リズムが及ぼす影響を現役理系大学院生が解説!

よぉ、桜木建二だ。今回は「間脳の機能」をテーマに勉強していこう。間脳は脳の中心部にあり脳のほかの部位に伝える「連絡・中継」としての役割、各種ホルモンを分泌する「内分泌器官」としての役割、交感神経・副交感神経の働きを制御する「自律神経を統合する」役割など、生物が恒常性を保つため、そして人間らしさを保つために重要な組織だ。そして間脳は生活リズムやストレスに多大な影響を受ける部分でもある。
生物に詳しい現役理系大学院生ライターCaoriと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

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ライター/Caori

国立大学の博士課程に在籍している現役の理系大学院生。とっても身近な現象である生命現象をわかりやすく解説する「楽しくわかりやすい生物の授業」が目標。

間脳とは

image by iStockphoto

「脳」とは動物の頭部にある神経組織の集りのことで、知覚情報の統合、運動反射の指揮、自律神経の働きの制御、各種ホルモンの分泌を支配するなど、生命を維持する本能的な機能や人間としての人格を司る重要な部位です。脳は働きが異なる様々な部位に分かれており、ヒトの場合は、大きく大脳、小脳、脳幹の3つにわけられています。

今回のテーマである「間脳」は解剖学的分類や生理学的な分類によって、大脳に分類されたり脳幹に分類されたりします(今回は解剖学的な分類で解説します)。間脳は第三脳室を囲む脳部位で、2つの大脳半球(いわゆる右脳と左脳)に包まれる様に存在し、2つの大脳半球は一つの間脳に繋がっており、間脳はさらに脳幹(中脳)に繋がっています。間脳は2つの大脳からの信号を間脳から身体へ、さらに身体からのシグナルと間脳→大脳へと伝えるシグナルを中継する交差点です。

間脳の構造と機能

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間脳は多くの神経核が集合した灰白質のかたまりでありヒトでは中枢神経系全体の約2%程度の小さな構造ですが、その機能は幅広く、視床、視床上部、視床下部、下垂体の4つの領域に分けることができます。左右に視床、後上部に視床上部、視床下部からは下垂体が延びるような構造です。4つの領域の機能の詳細は後述しますが、まずはそれぞれの位置関係と大まかな働きとまとめました。

視床】左右2つあり、間脳の80%を占め、中枢神経で最大の神経核(約120の核が集合)。 感覚入力を大脳新皮質へ中継する。小脳と大脳基底核による運動機能の制御にも重要な役割を担うと言われている。

視床上部】2つの視床に挟まれるように存在し、8~10㎜くらいの長さの卵形 。松果体、手綱、内側手綱核、外側手綱核が存在し、嗅覚に関する働きや脳幹との連絡機能を持つ。松果体は睡眠や概日リズムに関わるメラトニンを夜間に分泌する。

視床下部】視床の前下方で、第三脳室下側壁に存在。4g程度とサイズが小さいが、自律神経、内分泌系、本能行動の中枢として多用で複雑な機能を有する

下垂体】視床下部に接する位置にあり、一部がぶら下がっているように見える。視床下部ホルモンの刺激を受け、各種ホルモンを分泌する。

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それぞれを詳細に解説していくぞ。

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