

端的に言えば「折を見て」の意味は「機会を見計らって」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
語学好き・英語好き・読書好きなライターくふを呼んだ。一緒に「折を見て」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。
ライター/くふ
語学好き・英語好き・読書好きなライター。学習塾での経験を活かし分かりやすく丁寧な解説をお届けする。
「折を見て」の意味は?
「折を見て」には、次のような意味があります。辞書や辞典などで正確な内容を確認しましょう。
1.適当な機会をみつけて・時期を見計らって
出典:実用日本語表現辞典「折を見て」
日本語には「折」という漢字がつく言葉がたくさんありますね。その中でも「折を見て」をご紹介しましょう。「折を見て」とは「都合の良いときに・時期を見計らって」の意。読み方は「おりをみて」です。適切な時期やよいタイミングを見つけてから行動するプラスの意味もありますが、不確実な未来を示す表現でもあるでしょう。
タイミングが合わなければ行動しないというニュアンスがこめられている言葉です。面と向かっては断りにくく、返事を曖昧にしたいときにも使用されているでしょう。もし相手から「折を見て連絡します」と言われた場合には、連絡が来ないかもしれないと考えておくと良いですね。
「折を見て」の語源は?
次に「折を見て」の語源を確認しておきましょう。「折を見て」の「折」とは「 過ぎていく時間・区切られたある時点・機会」の意。「見る」は「調べる・見つける」という意味を示しています。この二つの漢字が組み合わさって「適当な時期を見つける」となり現在の「折を見て」を表すようになったと考えられていますよ。「折を見て」の由来について理解が深まりましたね。
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