国語言葉の意味

「末路」はどうしてバッドエンドなの?意味や使い方、類語・英訳を語学系主婦ライターがわかりやすく解説

この記事では「末路」という言葉について説明する。
末路は「まつろ」と読み、道の終わり・人生の最後という意味。ですが、どうしてか「悲しい結末」のニュアンスを感じてしまう。
それを解説するために、今回、語学系主婦ライター・小島ヨウを呼んです。詳しい意味、使い方を知って「末路」を使いこなせるようになろう。

ライター/小島 ヨウ

言葉の使い方、漢字の意味に興味を持ち、辞典で調べまくるアナログ主婦ライター。分かりやすく、読みやすい文章を心がけている。

「末路」の意味や使い方

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長い人生、ラッキーな出来事、楽しいことの間には辛いこと、悔やむことも多々あります。それでも最期に良かったと思える幸福な人生を送りたいと誰しも思うでしょう。この人生の終わりを「末路」というのですが、どうしてか「末路」という言葉には「あわれな」「悲惨な」というネガティブな形容詞が似合います。

それはなぜでしょうか。まずは「末路」の意味から探っていきましょう。

「末路」の意味

「末路」という言葉を辞書で調べてみます。

1.道の終わり。
2.一生の最後。晩年。ばつろ。「人生の―」
3.盛りを過ぎて衰え果てた状態。なれのはて。ばつろ。「英雄が哀れな―をたどる」

出典:デジタル大辞泉(小学館)「まつ‐ろ【末路】」

「末路」とは最後に行きつくところ、という意味です。人だけではなく文明や王朝・会社など、栄えてきたものが衰えて終わりを迎える時に使われます

「末」の漢字は木のこずえ・終わり・果て、のほか、大切でない部分・取るに足らない、などの意味です。

また、仏教に「末世(まっせ)」という思想があります。お釈迦様が入滅された後、仏法が衰え、道義・政治がすたれた世界のことです。「世も末」と使えば、この世の終わり、救いがたい世の中だという嘆きを表現します。

このすたれて終わるような「末」のイメージから、「末路」はただ道の終わりというだけでなく、盛者必衰という印象が強くなったのではないでしょうか。

末路の使い方・例文

では、意味が分かったので、使ってみましょう。

1.自由気ままな彼は生涯独身で、大病を患った末路は孤独だった。
2.国民的歌手が薬物に手を出し、みじめな末路をたどった。
3.夫の生命保険金で豪遊する悪妻の末路。

1.は「末路は〇〇だった」という使い方です。〇〇にはネガティブな言葉がよく使われます。

2.「末路」の述語は「たどる」または「迎える」です。「辿る(たどる)」はいろんな意味がありますが、末路の「たどる」はしだいにある方向に進んでいく、という意味でしょう。どうしようもなく、そちらに向かってしまった様を感じますね。

3.の例文はニュースや雑誌の見出しなどでよく使われる体言止めです。「不倫芸人の末路」「早期リタイアした男性の末路」など、人生の終わりでなくとも行きつく先を暗示して使われます。

「末路」の類義語はなんだろう?

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それでは、人生の終わり、衰えて終わるといった「末路」の意味と同じような言葉をいくつか紹介しましょう。

\次のページで「晩年(ばんねん):一生の終わりに近い時期」を解説!/

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