その2「ちびちび」
「ちびちび」は少量ずつ行う様子を表します。ふつう少量ずつ消費する様子を表し、しばしば強い酒を少量ずつなめるように飲む場合に用いられますよ。消費以外の行動はあまり多くはなく、卑小さ・吝嗇の暗示があります。また「ちびちび」は「ちょびちょび」や「けちけち」に似ていますが、「ちょびちょび」は量が少ないことを強調し、吝嗇の暗示はありません。さらに「けちけち」は逆に吝嗇と見る者の不快・慨嘆の暗示が強くなります。なお「ちまちま」との違いは消費以外の行動はあまり多くはなく、卑小さ・吝嗇の暗示がある点でしょう。
その3「こぢんまり」
「こぢんまり」は小規模にまとまっている様子を表しますよ。組織や構造物などの全体が小規模にまとまっている様子を表し、完全・整備の暗示を伴います。ただし、しばしばスケールの小ささを表すときに用いることがあり、その場合にはややマイナスよりのイメージに。また「こぢんまり」は「ちんまり」に似ていますが、「ちんまり」の方が卑小さの暗示が強く、完全・整備の暗示は弱いです。なお「ちまちま」との違いは組織や構造物などの全体が小規模にまとまっている様子を表し、完全・整備の暗示を伴うという点でしょう。
「ちまちま」の対義語は?
「ちまちま」とはんたいの意味を持つ言葉をご紹介します。それでは「ちまちま」の反対語をさっそく見ていきましょう。
その1「めったらやたら」
「めったらやたら」は程度がはなはだしいことを誇張する様子を表す表現。行動にかかる場合には、行動の頻度が非常に高いために程度がはなはだしいというニュアンスになりますし、状態にかかる場合には、状態の程度がはなはだしいことを誇張的に述べますよ。あまり好ましくない程度について用いることが多く、その場合には慨嘆の暗示を伴い、好ましいものの程度について用いる場合は、対象を評価するニュアンスになります。また「めったらやたら」は「むやみやたら」に似ていますが、「むやみやたら」には誇張の暗示が少なく、やや冷静な表現になっているでしょう。
その2「どかん」
「どかん」は一度に大量・大規模な行動が起こる様子を表す擬音語。「政府はどかんと二兆円も公共投資につぎ込んだ」などは大規模に衝動的に行動する場合で、「住民税は退職した翌年にどかんとくる」などは大規模な衝撃でダメージを受ける場合を言い表しています。驚きの暗示はありますが、慨嘆の暗示はありません。また「どかん」は「どん」に似ていますが、「どん」は重い物が衝突する様子を表し、衝突する音は低くてこもっており、腹に響くような衝撃の暗示がありますよ。
\次のページで「「small」」を解説!/