
「宥める」は頻繁ではないにしても、日常生活でも普通に聞く言葉ですね。そのせいか、俺はわざわざ辞書で引いたことがないんですね。だからもしかしたら間違って使っていたり、他の言葉と混同したりしている可能性も捨てきれない。
そこで今回は、自称「宥め」上手なライターである、ぷーやんを呼んです。「宥める」の意味と使われ方について、説明してもらう。
- 「宥める」の意味とは?
- 辞書にみる「宥める」
- 例文で「宥める」の使い方を確認!
- 「宥める」の類義語3選!
- 慰撫(いぶ)する:なぐさめいたわる
- 和(なご)ませる:穏やかな状態にする
- 鎮静する:静め落ち着かせる
- 「宥める」の対義語はなにがある?
- 嗾(けしか)ける:おだてて思い通りに動かす
- 焚(た)き付ける:人をそそのかして動かす
- 煽(あお)る:ある行動を取るように仕向ける
- 「宥める」の英語訳はどうなる?
- Calm:静かな・穏やかな
- Pacify:宥める・平和にする
- soothe:宥める・落ち着かせる
- ニュアンスの違いにご注意!「宥める」と誤用しやすい言葉たち
- 「宥める」よりも親身?「慰める」
- 「窘(たしな)める」は指摘すること!
- 「諫(いさ)める」は使う相手を間違えないで!
- 「宥める」を使いこなして人の輪を円滑に!
この記事の目次

ライター/ぷーやん
webライター歴6年。鍛えられた語彙と文章力は本業でも発揮され、社内ルールの書き換え担当に。意見が対立しているシーンでは、たいてい双方の言い分も感情も実感的に理解できるため、仲裁役になることが多い。
辞書にみる「宥める」
「宥める」は辞書のなかで、次のように書かれています。
1.怒りや不満などをやわらげ静める。事が荒だたないようにとりなす。「泣く子を―・める」「―・めてもすかしても聞き入れない」
2.罪などに対して寛大な処置をとる。
「死罪を―・めて」〈曽我・一〇〉
出典:デジタル大辞泉(小学館) 「宥める」
1の意味で使われることが、ほとんどではないでしょうか。荒々しく不安定な状態を、平穏になるように努めるといったニュアンスですね。
例文で「宥める」の使い方を確認!
辞書で意味を確認したら、次は例文で使い方を押さえていきましょう。
1.買い物の最中に子どもがおねだりして地団駄を踏みだしたので、じっくりと宥めて気を持ち直してもらった。
2.会議中に意見が対立して場が熱くなりすぎていたので、お互いを宥めて言い分を書き出し、冷静に比較検討した。
例文1は、子育てあるあるですね。グズりだしたら怒って言うことを聞かせるのではなく、気持ちを代弁してあげると、気持ちの整理が付きやすくなるとか。一方で例文2は、会社あるあるではないでしょうか。真剣に仕事のことを考えているからこそ、自然と口調も激しくなるのでしょう。
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