国語言葉の意味

「宥める」と慰めるは違う?言葉の意味を例文・類語・対義語・英語とともにwebライターがわかりやすく解説!

よお、ドラゴン桜の桜木健二だ。この記事では、「宥める」について解説する。
「宥める」は頻繁ではないにしても、日常生活でも普通に聞く言葉だよな。そのせいか、俺はわざわざ辞書で引いたことがないんだよな。だからもしかしたら間違って使っていたり、他の言葉と混同したりしている可能性も捨てきれない。
そこで今回は、自称「宥め」上手なライターである、ぷーやんを呼んだ。「宥める」の意味と使われ方について、説明してもらう。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/ぷーやん

webライター歴6年。鍛えられた語彙と文章力は本業でも発揮され、社内ルールの書き換え担当に。意見が対立しているシーンでは、たいてい双方の言い分も感情も実感的に理解できるため、仲裁役になることが多い。

「宥める」の意味とは?

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まずは「宥める」の意味を、辞書と例文を用いて押さえていきます。なお、「宥める」の読み方は「なだめる」です。

辞書にみる「宥める」

「宥める」は辞書のなかで、次のように書かれています。

1.怒りや不満などをやわらげ静める。事が荒だたないようにとりなす。「泣く子を―・める」「―・めてもすかしても聞き入れない」
2.罪などに対して寛大な処置をとる。
「死罪を―・めて」〈曽我・一〇〉
出典:デジタル大辞泉(小学館) 「宥める」

1の意味で使われることが、ほとんどではないでしょうか。荒々しく不安定な状態を、平穏になるように努めるといったニュアンスですね。

例文で「宥める」の使い方を確認!

辞書で意味を確認したら、次は例文で使い方を押さえていきましょう。

1.買い物の最中に子どもがおねだりして地団駄を踏みだしたので、じっくりと宥めて気を持ち直してもらった。
2.会議中に意見が対立して場が熱くなりすぎていたので、お互いを宥めて言い分を書き出し、冷静に比較検討した。

例文1は、子育てあるあるですね。グズりだしたら怒って言うことを聞かせるのではなく、気持ちを代弁してあげると、気持ちの整理が付きやすくなるとか。一方で例文2は、会社あるあるではないでしょうか。真剣に仕事のことを考えているからこそ、自然と口調も激しくなるのでしょう。

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