国語言葉の意味

「ちんちくりん」は方言?意味や使い方・例文・類義語を元塾講師ライターが丁寧にわかりやすく解説!

よぉ、桜木建二だ。この記事では「ちんちくりん」について解説する。

「ちんちくりん」は身長や衣服のサイズが「小さいこと」を表す言葉だ。方言かどうか気になるところだが、実際はどうなのだろう。また、場合によっては相手に悪い印象を与えるため、使い方を把握してしっかり使いこなす必要がある。

大学では日本文学を学び、塾講師時代には特に国語の指導に力を入れていたというカワナミを呼んだ。意味や使い方・例文・類語を一緒に詳しく見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/カワナミ

国語を愛する元塾講師。普段から気になった言葉の意味をすぐに調べるのがクセとのこと。かつては小中学生に向けて、今はweb上で、「丁寧にわかりやすく」伝えることをモットーにしている。

「ちんちくりん」の意味・語源

image by iStockphoto

「ちんちくりん」の意味は「小さいこと」

まずは「ちんちくりん」の意味です。

1背が低いこと。また、そのさま。背の低い人をあざけっていう語。
2背丈に比べて衣服が短すぎること。また、そのさま。つんつるてん。「ちんちくりんな(の)去年の服」

デジタル大辞泉(小学館)「ちんちくりん」

「ちんちくりん」の意味は2つあります。1つ目は「背が低い」ことをからかう意味。2つ目は「衣服の丈が短い」という意味です。1つ目のからかいの言葉として使う場合、馬鹿にしたり悪く言ったりという意味合いが含まれるため、注意してください。最近ではどちらかというと、耳にするのは2つ目の方でしょう。

「珍竹林」「珍痴苦林」という漢字表記も見かけますが、当て字です。多くは「ちんちくりん」とひらがなで表されます。

「ちんちくりん」の語源は?

語源は諸説あり、定かではありません。江戸時代に生まれた言葉のようですが、時期についても不詳です。ここでは特に説得力のある説をご紹介しましょう。

漢字表記について、「珍竹林」や「珍痴苦林」は当て字であると説明しましたが、また別の書き方に「軽尺酷零」というものもあります。それぞれ一字ずつが「軽(ちん)=小さい、尺(ち)=小さい・短い、酷(く)=ひどく・とても、零(りん)=細かい・小さい・半端」という意味です。すべてを合わせると「小さく、とても半端である」となり、「ちんちくりん」の言葉の意味とも繋がりますね。

「ちんちくりん」は方言?

「ちんちくりん」は方言ではありません。北海道や東北地方、大阪府、広島県、愛媛県の方言であるという説もありますが、言葉そのものは全国的に確認されています。

ただし、意味合いに若干の地域差はあるようです。例えば東京では主に背の低いことを「ちんちくりん」と表すのに対し、大阪では衣服の丈の短いことが主になっているなど、違いがあります。

\次のページで「「ちんちくりん」の使い方・例文」を解説!/

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