端的に言えば「たらふく」の意味は「腹いっぱいに、十二分に」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
ライターのflickerを呼んです。一緒に「たらふく」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/flicker
仕事柄、言葉からひらめきをもらうことがよくある。「なるほど。そういうことか!」と言葉への知識・関心がさらに一層広がるように、さらに編プロでの編集経験を活かし理解しやすい精確な解説を心掛ける。
「たらふく」の意味は?
「たらふく」には、次のような意味があります。
〘副〙 (「鱈腹」は当て字) 腹一杯。あき足りるほど。堪能するほど。
出典:コトバンク
「たらふく」は腹いっぱい食べる様子を表し、「食う・つめこむ」などの動詞にかかる修飾語として用いられます。くだけた乱暴な表現なので、女性はあまり用いない傾向にあり、日常的には「おなかいっぱい」などを用いますよ。また、主体の満足感とそれ以上は入らない余地のなさを暗示しています。
「たらふく」の語源は?
次に「たらふく」の語源を確認しておきましょう。「たらふく」は「鱈の腹」から派生した言葉です。大食いの鱈の腹が膨れていて満腹な状態から「たらふく」は腹いっぱい食べる様子を表すようになりました。それでは「腹」の漢字の成り立ちについて説明しましょう。「腹」はからだをあらわす「月」と、ふくらむ意味の音を示す「フク」とを合わせた字です。からだのあつくふっくらとしたところ、つまり「はら」を表しますよ。
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