端的に言えば、窈窕の意味は「美しく、しとやか」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
元新聞記者で、ライター歴20年のトラコを呼んです。一緒に「窈窕」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/トラコ
全国紙の記者を7年。その後、雑誌や書籍、Webでフリーの記者などとして活動中。文字の正確さ、使い方に対するこだわりは強い。
「窈窕」の意味は?
「窈窕」には、次のような意味があります。
[ト・タル][文][形動タリ]美しくしとやかなさま。上品で奥ゆかしいさま。「窈窕たる淑女」「そこには一種のなんとなく―たる雰囲気があった」
出典:デジタル大辞泉(小学館)「よう-ちょう【窈窕】」
まず、「窈窕」という言葉を聞いたのは初めて、読み方も意味もまったくわからないという人も多いでしょう。窈窕は「窈」「窕」ともに、漢検1級レベルの難読漢字です。
窈窕は「ようちょう」と読みます。美しくしとやか、上品で奥ゆかしい、といった意味です。
ビジネスでも私生活でも、普段はなかなか使わない言葉かもしれません。しかしながら、正しい意味をしっかり知ると、その言葉が持つ素敵さが醸し出されている印象を受けるため、窈窕という言葉、ぜひ知っておきましょう。
「窈窕」の語源は?
次に、「窈窕」の語源を確認しておきましょう。
四字熟語に「窈窕淑女」(ようちょうしゅくじょ)という言葉があります。この窈窕淑女は「詩経」の周南・関雎(かんしょ)に収録された詩「關關雎鳩 在河之洲 窈窕淑女 君子好逑」が出典元です。
中国にかつてあった国「周」の王妃を指します。窈窕淑女の意味は、品行や徳行、奥ゆかしさを備え、しとやかで艶やかな美しい女性、です。
加えて、日本語に「窈窕たる淑女」という言葉があるのも、合わせて覚えておきましょう。
「窈窕」の使い方・例文
続いて、「窈窕」の使い方を、例文を使って見ていきましょう。
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