「そもそも」ってのは自然と口をついて出てくるくらいに馴染みのある言葉ですが、そもそもその意味を説明できるか?なんとなくのイメージで使ってるやつも、意外と多いかもしれませんね。しかしあまり多用すると嫌がられるケースもあるから、ニュアンスをしっかり押さえておいたほうがいいでしょう。
今回はライターのぷーやんを呼んです。むかし職場のインドネシア人の後輩に「そもそも」の意味を尋ねられたが、ちゃんと説明できなかったらしいのです。それが悔しくて調べたっていうから、「そもそも」の意味と使われ方について、学んだことを説明してもらおう。
- 「そもそも」の意味とは?
- 「そもそも」を辞書でみてみよう!
- 「そもそも」は説明が難しい?
- 例文で「そもそも」をチェック!
- 「そもそも」の言い換え表現
- 名詞の「そもそも」を言い換えると?
- 接続詞「そもそも」の類語はなにがある?
- 意訳した言い換え:本質的・根本的
- 「そもそも」は英語でなんて言う?
- anyway:とにかく
- in the first place:第一に
- from the start(beginning):最初から
- やりすぎは嫌われる?「そもそも論」
- 「そもそも論」ってどんな論?
- 「そもそも論」は話しの流れを一刀両断!
- たまには必要な「そもそも論」:マッキンゼーのゼロ発想
- 「そもそも」と原点に立ち返ることも大切
この記事の目次
ライター/ぷーやん
webライター歴6年。鍛えられた語彙と文章力は本業でも発揮され、社内ルールの書き換え担当に。後輩に質問されてから、自分や職場の何人かが口癖のように、「そもそも」と言っていることに気づいたとか。
「そもそも」の意味とは?
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はじめに「そもそも」は漢字で書くと、「抑」もしくは「抑々」です。「そもそも」は昔、この漢字を訓読みするときにあてられた言葉と言われています。それでは、「そもそも」の意味をみていきましょう。
「そもそも」を辞書でみてみよう!
「そもそも」は、辞書には次のように書かれています。
[名]《接続詞「そもそも」が文頭に置かれるところから》最初。発端。副詞的にも用いる。「この話には―から反対だった」「目的が―違う」
[接]改めて説き起こすときに用いる語。いったい。だいたい。さて。「―人間というものは」
出典:デジタル大辞泉(小学館) 「そもそも」
辞書にある通り「そもそも」は接続詞と、接続詞から転じた名詞の、2つの意味があります。この言葉を使うときはこうした品詞の違いなど、気にしていない方が多いのではないでしょうか?
「そもそも」は説明が難しい?
「そもそも」の意味を説明する難しさは、2つの品詞にまたがるニュアンスを持つことにあるのでしょう。接続詞の「だいたい」と名詞の「最初」とでは、言葉の意味合いとして似ているようで違うような、なんとも言えないもどかしさがあります。このように感覚的な把握だけでは、「そもそも」の意味を説明するのは困難です。
ところで、「そもそも」が「基本的に」というニュアンスで使われていることがありますが、これは誤用ですのでご注意を。
例文で「そもそも」をチェック!
「そもそも」の使い方の例を、名詞と接続詞それぞれ1つずつみてみましょう。
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