
1.自分の留守中だった時の来訪者に、意外な名前を見つけた。
2.婚約者による突然の来訪にまごつき、つい慌ててしまった。
3.近隣の都道府県からの観光来訪への期待が高まっている。
4.出産入院中の来訪者への手土産におすすめの品々。
例文1は、自分がいない間に訪問して来た人のこと。例文2は、来訪が突然だったため、戸惑ってしまった様子が目に浮かびます。
そして、例文3は、観光で当地へ訪れて来る人々のことを指す表現。例文4も、訪ねてくる人のことです。
いずれの表現も、人が訪ねて来る、という意味は共通なのがわかります。
「来訪」の類義語は?違いは?

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次に、「来訪」の類義語について、それぞれの意味を調べてみましょう。来訪の類義語として「訪問」「訪れ」「来臨」「短い訪問」「面会」「訪い」「門戸を叩く」「推参」など多くあります。
その1「訪問」
まず、来訪の最もよく知られている類義語は「訪問」です。
訪問の意味は、来訪の「人が訪ねてくること」に加え、「他人の家などを訪れること」もあります。つまり、来訪だと自分や自社など一人称が中心なのに対し、訪問はあなたや相手といった二人称、三人称の意味合いも。
「会社訪問」「友人宅を訪問する」など、非常によく使われる言葉です。
その2「門戸を叩く」
「門戸を叩く」の意味は「相手の家などを訪問すること」です。家、というのがポイントで、会社や病院、学校などを訪問する時、来訪は使われても、門戸を叩くとはあまり言いません。
家庭訪問する、家に入るといった表現が、門戸を叩くの類義語となります。
その3「来臨」
「来臨」は「らいりん」と読みます。主に2つの意味があり、「(ミーティングや催しなどに)出席する行為」「短い社交的な訪問」です。後者のほうが、来訪に似た意味となります。
特に、来臨は、尊敬する人や目上の人の来訪を意味する場合が多いので、覚えておきましょう。
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