
端的に言えば高くつくの意味は「結果として高くなる」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
入念なリサーチで高くつく買い物だけは避けたい、読書家ライター伊勢雄真を呼んです。一緒に「高くつく」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/伊勢雄真
理工学部に所属する現役大学生。読書が好きで自然科学分野から人文学・社会科学まで幅広く読む。
読書で培った様々な知識と理系の勉強で養った論理的思考力で、みなさんを「高く付く」の奥深い世界に誘ってくれる。
「高くつく」の意味は?
高くつくの辞書的な意味は次の通りです。
安かったつもりが。後日の出費でかえって高いものになってしまうこと。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「高くつく」
高く付くの意味は上記の通りです。読みをひらがなで表すと「たかくつく」となります。どういった状況なのかは後述するので、ここでは漢字や言葉の意味を中心に解説しましょう。
まず、高くという言葉は様々な事柄に対して使われますが、ここでは値段に対して使っています。この「高」という漢字は広大な門の上の楼の形にかたどってできた象形文字です。
次に、付くという動詞ですね。これも様々な使われ方があります。「高く付く」では、あることの前提・結果のもとではその値段になるという意味合いです。「高く付く」の理解では、「付く」のこの意味を正しく解釈するのが大切ですよ。「付」は人偏と寸というつくりからできています。つくりは手という意味です。これらから、人に手で物を付けるという意味になりました。よって、この漢字は会意文字です。また、「付」という音を表す部分を持つ漢字はたくさんあります。腑や附などで、これらは形声文字です。併せて覚えておきましょう。
「高くつく」の使い方・例文
高く付くの使い方を見ていきましょう。意味の説明をした際に、付くは「あることの前提・結果のもとではその値段になる」という意味で、これが言葉の理解で大事なポイントになるという話をしました。なので、高く付くという言葉が使うことのできる前提や結果をまず説明しましょう。
まず、前提として最初にある商品を低額で購入してます。しかも、この商品はある理由があって低額。そして、その前提が影響したために結果として高額の出費が必要となってしまうのです。この状況を頭に入れたうえで、例文で使い方を見ていきましょう。
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