

端的に言えば所望の意味は「望みとするモノ」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
小説好きで言葉の意味を調べるのが趣味な山田を呼んだ。学生時代は塾講師もしていたぞ。一緒に「所望」のし意味や例文、類語、使用方法などを見ていこう。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。
ライター/ぜーた
小説が好きで、日々日本語について調べたりしている。学生時代には塾講師の経験もありWEBエンジニアとして勤務中。冬はコタツ、夏はクーラーの効いた部屋が大好きなインドア派。この記事が学びになるように精一杯解説する。
「所望」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「所望」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。難しい言葉ですが、使えるようになると表現の幅が広がる言葉です。
「所望」の意味は?
「所望」には、次のような意味があります。
1.[名](スル)ある物がほしい、またこうしてほしいと、望むこと。「茶を一杯所望する」
出典:goo辞書「所望」
「所望」は「しょもう」と読み、「望みとするモノ」という意味を持ちます。難しい漢字なので、間違えずに読めるようにしましょう。ビジネスシーンでは、取引先や上司など、自分よりも立場が上の相手に対して使うケースが多いので、敬語だと認識してしまいがちですが、「所望」は敬語表現ではなく、ただの名詞となります。そのため、敬語表現として「所望」を利用する場合は、「所望」の後に「ご」をつけて「ご所望」として利用することが正しい用法です。誤って失礼な使い方をしないように、気をつけて利用しましょう。
「所望」の語源は?
次に「所望」の語源を確認しておきましょう。「所望」は「所」と「望」の2つの漢字から成り立っています。それぞれの漢字の意味を見ていきましょう。「所」には「動作」「作用の内容」「事柄を指す語」「こと」「もの」などの意味があり、「望」には「願う」「あらまほしく思う」などという意味があります。そこから「望んでいること」「願っている動作」などから「ある物がほしい、またこうしてほしいと、望むこと」という意味に転じました。
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