国語言葉の意味

「くれぐれも」の意味や使い方は?例文や類語をプロダクション編集者がわかりやすく解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「くれぐれも」について解説する。
端的に言えば「くれぐれも」の意味は「せつに、念を入れるさま」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
ライターのflickerを呼んだ。一緒に「くれぐれも」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/flicker

仕事柄、言葉からひらめきをもらうことがよくある。「なるほど。そういうことか!」と言葉への知識・関心がさらに一層広がるように、さらに編プロでの編集経験を活かし理解しやすい精確な解説を心掛ける。

「くれぐれも」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「くれぐれも」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「くれぐれも」の意味は?

「くれぐれも」には、次のような意味があります。

〘副〙 (「くれぐれ」を強めた語)

① 真心をこめて繰り返し繰り返し行なうさまを表わす語。

② 過去のことについて、何度思い返してみても、という意を表わす語。かえすがえすも。

③ (下に依頼や懇願の表現を伴って) 他者に誠心誠意はたらきかけるさまを表わす語。

(イ) 相手に直接言う場合。主に手紙の文章で用いる。

(ロ) 人を介して自分の気持を伝えてもらう場合。

出典:コトバンク

「くれぐれも」は相手に対して深い配慮を持っている様子を表します。公式の発言や手紙などによく用いられ、とても丁寧なニュアンスがありますよ。これから行われる行為について、依頼・懇願する場面で用いられることが多く、行為の後では用いられません。文字どおりには何度も繰り返して念入りにという意味ですが、具体的に繰り返し行為するという意味はありません。したがって、自分に関する物事についてはふつう用いられませんよ。

「くれぐれも」の語源は?

次に「くれぐれも」の語源を確認しておきましょう。「くれぐれも」は元々「繰る繰る」から派生した言葉です。また、同じことを何度も何度も行うさまを言い表す「繰返し繰返し」に由来しているとも言われていますよ。それではここで「繰」の漢字の成り立ちについて説明しましょう。「繰」は絹を表す「糸」と、紺色の意味の音を示す「ソウ」とを合わせた字で、紺色の絹糸を表します。後に「糸をくる」の意味に使われるようになりました。

\次のページで「「くれぐれも」の使い方・例文」を解説!/

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