国語言葉の意味

「多岐にわたる」の意味や使い方は?例文や類語を広報担当者ライターがわかりやすく解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「多岐にわたる」について解説する。

端的に言えば多岐にわたるの意味は「広い範囲で」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

今回は広報担当者としての経験を持つライター「井上 樹」を呼んだ。一緒に「多岐にわたる」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/井上 樹

“広報担当者”としての顔を併せ持つライター。「単語の意味レベルでも、誤った情報は発信しない」をモットーにしている。今回は「多岐にわたる」について分かりやすく解説していく。

「多岐にわたる」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「多岐にわたる」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「多岐にわたる」の意味は?

「多岐にわたる」には、次のような意味があります。

物事が複数の異なる話題や分野に及んでいること。

出典:実用日本語表現辞典「多岐にわたる」

「多岐にわたる」は「たきにわたる」と読み、ビジネスシーンでよく使われる表現です。冒頭で桜木さんが説明したように、「広い範囲で」という意味を持ち、かつ複数の範囲にまたがるというニュアンスがあります。

ただし、この“複数”とは対象が3つ以上の場合に限るので、対象が2つしかない場合は両方、などの表現を使う方が適切です。

ちなみに「多岐にわたる」の“わたる”は一般的にひらがなで表記されます。まず、間違って使われがちな「渡る」は“物理的に移動する”場合に使われるので、複数の事柄にまたがるというニュアンスを表現できません。次に、「亘る(わたる)」は「広範囲に及ぶ」という意味はありますが、そもそも常用漢字ではないので一般的にはあまり使われません。以上の点から、わたるはひらがなで表記されるというわけです。

「多岐にわたる」の具体的な使い方は、後で例文を紹介しますね。

「多岐にわたる」の語源は?

次に「多岐にわたる」の語源を確認しておきましょう。

使われている字を見てみると、「数や量がたくさんある」という意味をもつ「多」、そして「分かれ道」などの意味がある「岐」が合わさり、後ろに「ある範囲にまで及ぶ」という「わたる」が付いた形になっています。

これらの組み合わせによって、「多岐にわたる」は複数の範囲に広くまたがるという意味合いを持つ言葉になりました。

\次のページで「「多岐にわたる」の使い方・例文」を解説!/

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